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ナミビア1週目

10月10日にナミビアに到着し、1週間が経過。本当に素晴らしい国。こんなに働きやすい国があったのか、という心地よい衝撃と、世界は広いという実感。狭い自分の想像の枠をはるかに超えて経験することがある。

一方で、今、自分が経験しているのは、狭い首都という場所で、接する人たちも経済的、社会的に恵まれた人たち。だからこそ、なるべく早くフィールドに行き、現場を見て学んでいきたいと思う。

こちらに来る前の面接で、こちらから面接官の方に尋ねたこととして、「ナミビアを一言で表すと?」という質問。ナミビアに6年間暮らし、勤務された方の一言は「パラドックス」であった。理由としては、首都にいるとまるでヨーロッパにいるかのようだけれども、少し車で走るとスーダンを思い起こさせるような状況が広がる、と。

所得の不平等さを測るジニ係数(注1)は、ナミビアは世界でも2番目に高い不平等さを示している。ちなみに1位は隣接する南アフリカ。(注2)貧困問題は何よりも取り組んでいかなくてはならない、という上司の言葉に納得。これから自身のいる場所で微力でも良い変化を生み出していきたいと思うし、変化を生み出すには小さい自分の力や立場では限界があるので、善のネットワーク、行動のネットワークを職場の内外で創っていくことが必要だと痛感する。

(注1)ジニ係数(ジニけいすう、: Gini coefficient)とは主に社会における所得不平等さを測る指標である。0から1で表され、各人の所得が均一で格差が全くない状態を0、たった一人が全ての所得を独占している状態を1とする。ローレンツ曲線をもとに、1912年イタリア統計学者コッラド・ジニによって考案された。それ以外にも、富の偏在性やエネルギー消費における不平等さなどに応用される。

ジニ係数がとる値の範囲は 0 から 1 で、係数の値が大きければ大きいほどその集団における格差が大きい状態であるという評価になる。特にジニ係数が 0 である状態は、ローレンツ曲線が均等分配線に一致するような状態であり、各人の所得が均一で、格差が全くない状態を表す。逆にジニ係数が 1 である状態は、ローレンツ曲線が横軸に一致するような状態であり、たった1人が集団の全ての所得を独占している状態を表す。

社会騒乱多発の警戒ラインは、0.4である。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ジニ係数 - Wikipedia

(注2)以下のサイトによると、トップ10の中の7か国はアフリカ。
Gini Coefficient by Country 2023 (worldpopulationreview.com)

 

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