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目標を立てよう

Q.「さま変ふ」「かしらおろす」「世をいとふ」といえば、いずれもどんな意味の古文単語? 

このnoteの読者の99%の皆さん、はじめまして。そして1%の皆さん、お久しぶりです。理科一類2年の川島と申します。

オリンピックでのメダルラッシュに沸く最近ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。僕は7月末までの期末レポートに追われております。執筆時点では明日提出なのですが未だ進捗は0ということで、無事にレポートを提出し単位を獲得できるのでしょうか、気になるところです。

今回の記事は受験生の方向けです。今回伝えたいのは、ずばり「目標を立てよう」。およそ半年後の本番に向けて、「自分はあとどれくらい点数を伸ばさねばならないのか」「どの科目をどれくらいの割合で勉強すれば効率が良いのか」ということを考える機にしていただければと思います。

まず大前提として、自分の得意/不得意科目、点が取れる/取れない科目を理解する必要があります。入試問題の研究は(過去問演習など)皆さん当然のようにやっていると思いますが、自分の能力を理解するという部分は蔑ろになっている方も多いのでは?幸いにも夏には模試がたくさんあるので、感触や出来等を踏まえて己を知りましょう。『彼知己者、百戰不殆。(彼を知り己を知れば、百戦殆からず)』ですよ!(『孫子』より引用)

ここで、現役時代に僕がしていた目標の立て方を紹介します。それは、「理想」「ぼちぼち」「死守」の3段階で目標を立てることです。本番というものは時の運が絡むもので、問題傾向に自分があってるかあっていないかで点数が大きく変化し得るものなのです。実際に僕は

国語:55/40/25

数学:110/90/70

理科:110/100/80

英語:85/70/55

計:360/300/230

という目標を立てていました。「理想高すぎだろ」と思った方も多いと思いますが、理想はあくまで理想なのでという言い訳をしておきます。実際に本番で理想ラインを越えた科目はありませんでした......

さて、このような3段階の目標を立てることのメリットは、やはり「戦略をその場で立てやすくなる」ことでしょう。

自分に傾向が合っていない問題が出たときは「死守ラインまでは絶対に持っていくためにこの2問に時間使おう。」、傾向があっているときは「この3問を解けたから死守ラインは越えただろう、次はこれを解いて目標ラインまで持っていこう、その次はこの2問の部分点を取れば理想ラインまで行けるな。」というように、問題傾向に応じて戦略をその場で変えやすくなります。一方で1通りの目標しか立てていないと、目標に到達しそうにないときに他の科目との兼ね合いでどれくらいの点数を確保すればいいのかというのが分かりにくくなり、最適な戦略を取れなくなる危険性があります。

もう1つのメリットとして、この時期に目標を立てておくと、どの科目をどれくらいすればいいのかが分かりやすくなるということが挙げられます。「得意科目を伸ばすか苦手科目を克服するか」という問題はどこまで勉強してもついてまわりますが、「死守ラインを安定してとれなさそうな科目があればそれを優先的に、すべて安定して越えそうなら目標まで近づけそうな科目をやる」という1つの基準みたいなものを設けることができます(すべての死守ラインを安定的に超えることができるような受験生はごくわずかだとは思いますが......)

次に、目標を立てる上での注意点をいくつか挙げておきます。

①死守ラインを合計しても合格最低点を超えられるような目標を立てる

こう決めないと死守ラインを決めた意味がないですからね。

②特に数学はレンジを広く持つ

皆さんご存知の通り、数学は問題運によって点数が大きく揺れ動く科目です。いくら数学が得意だからといって、数学だけを得点源にしたような目標を立てるのはリスキーすぎます。逆に同じ理系科目でも理科は、問題演習を重ねることでかなり安定させることができる科目だと思っている(個人の感想です)ので、理科を主軸にした目標を立てるのはアリですね。英語もかなり安定する科目らしいです。国語および文系の社会に関しては全くわからないです、ごめんなさい......

③目標は動かしてもよい

入試での得点力というものは一次関数的なものではなく、ある日急に伸びるものだと思っています。勉強を進めていくにあたり、「この科目は全然できないと思ってたけどやってみると結構できるようになるものだな」みたいなことがあれば、その都度目標を少し変えていくとより理想的かつ実現可能性が極めて高い目標を立てることができるのではないかと思います。

ここまで受験生の方向けの話をしてきました。一方で高2・高1生の方は、早め早めの勉強をしていくのももちろん大切ですが、やはり夏休みということで、部活や科学オリンピックをはじめ、自分のやりたいことに全力を注いでほしいなと思います。高校生の夏休みは基本3回しかありません。みなさんが高校を卒業した時に後悔のないようにしていただければな、と思います。

実りある受験生ライフをお過ごしください。

A.出家する(古文単語がまだまだ怪しいという人はコツコツとやっていきましょう。ローマと単語は一日にして成らず!)



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