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理系一年生の秋学期事情

こんにちは、理科一類一年生スタッフの金城です。気温が不安定な時期ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。今回は2ヵ月あった春休みが終わりに近づき、次の履修を組む時期になったところで、振り返りを兼ねて理系の1年生の秋学期(Aセメ)について紹介しようと思います。


Aセメでは春学期(Sセメ)よりは理系も必修科目が減りますが、総合科目と呼ばれるいわば自由選択科目の単位が進振りまでにある程度必要ということもあり、授業のコマ数は減るどころかむしろ増えてしまったため、予想に反してSセメよりも全体的に忙しい時期になりました。
その中でも特に印象的だった授業をいくつか紹介します。

1.基礎実験

東大理系全員の必修となる実験の授業です。理一は化学実験と物理実験の一方をAセメに、もう片方を2年生のSセメの前半に履修することになっており(一応理二三向けの生命科学実験を理一が履修することも可能ですが少数派です)、事前にどちらを先に履修するかの抽選があるのですが、化学が希望者多数で外れて渋々物理実験を先に受けることになりました。聞いたところによると正式名称「基礎物理学実験」は略して「きぶつじ」と言うらしいです。

そういわれて頷けるほどの予習量と考察量(ノートが100ページ埋まりました)で、物理実験は必修科目で最も重い「鬼」授業と言っても過言ではないと感じました。授業としては非常に大変かつ厳しいものでしたが、高校の物理の実験とは段違いの準備と緊張感に、背筋が伸びる気持ちがしました。

2.図形科学A

「アルゴリズム入門」と呼ばれるプログラミングの授業と「振動波動論」という物理系の授業と並んでAセメの理系の準必修(シラバス上は必修ではなく総合科目だが履修を強く勧める、という位置づけの授業を指します)の授業で、3Dモデリングを学びます。ほぼ全員が初心者スタートですが、最終的には動きのある機構を作れるようになるので、機械系や航空宇宙、建築などの方面に興味のある方にとっては重要なスキルになるでしょう。教授によっては優秀作品を3Dプリンターで印刷してくれることもあります。私は最終課題でHoberman Sphereというおもちゃをモデリングしたのですが、

パーツを弄んでいたら期末直前の大事な時期の時間を溶かしてしまったので、ハマりすぎには要注意です。

3.歴史社会論

私が履修した歴史社会論の授業は、室町時代の法慣習や習俗について学ぶものでした。名前だけ聞くとお堅そうな授業ですが、毎回キーワード(「切腹」から「御所巻」「湯起請」のようなマイナーなものまで)を設定して、それについて教授が解説していく形式で、入試で地理選択だった私にとっても非常に分かりやすく面白い授業でした。理系としての道を進むための勉強とは別枠の「教養」に触れる機会となり、これぞ大学!と思いウキウキしました。

まとめ

以上、Aセメスターで私が履修した授業の中で特に印象に残った3選でした。高校生活以上に忙しい毎日ではありますが、大学生になって増えた選択肢を楽しみながら過ごしていければ良いと思っています。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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