見出し画像

東大英語の極意

こんにちは、もしくはこんばんは!東大特進コース2年スタッフの堆です。
宮崎尊先生の「双方向講座」アシスタントや、東大特進英語の添削をやらせていただいています!
今回は、私の添削経験を踏まえた採点者の視点で、受験生の皆さんに気を付けて欲しいポイントなどなどをご紹介していきたいと思います!

和訳

皆さん、和訳の問題を解く際には何を意識していますか?
最初に、私が皆さんに意識してほしいポイントを3つお伝えしたいと思います。

  1. 単語ベースではなく、文章全体をひとつのまとまりとして認識し理解するる

  2. 日本語として自然な文章になっているか意識する

  3. 下線部のみの訳を求められている場合でも、文章全体の流れや文脈を踏まえたうえで和訳する

まず、1に関して。当たり前のことを言っているようですが、意外とできている人は少ないように見受けられます。
私が採点していて「この子の答案いいな」と思うのは、対象となっている英文を理解しているな、というのが伝わってくる答案です。
というのも、目に入った単語を逐一その単語の代表的な訳を使って訳している(DeepLというよりGoogle翻訳に近い)な、と思われる解答も多い中で、難しい語句は使っていなくとも、文意をしっかり理解したうえでまとまりのある日本語で書いてくれている答案を見ると「わかってるな」という印象を受けます。

前者に関しては、2点目のポイントとつながります。解答が日本語として不自然になっているものも多々見受けられるため、自分の解答を客観的にダブルチェックするのもおすすめですよ。原文に忠実になりすぎて逐語訳になってしまう気持ちもよくわかるのですが、我々の母国語であり、「国語」として試験も用意されている日本語が疎かになってしまっては元も子もありません。自然な日本語を意識しましょう!

最後に3点目について。長文の中で部分的に引かれた下線部を訳す問題では、文章全体を読まずに訳しているように思われる生徒さんも散見されます。採点者からすると、文章全体を読んだ人と読んでいない人の違いは一目瞭然です。時間の制約もあるので全てにしっかり目を通すというのは難しいかもしれませんが、文章全体のおおまかな流れや、個々の文章でニュアンスが異なる単語などを押さえた上で、前後の文脈に沿った訳を心掛けられるといいでしょう!

追加で、テクニカルな部分の話も少しさせてください。
和訳の答案では、しばしば英文の主語を取り違えているものや、動詞の主体を取り違えているものが見受けられます。これは、大きな失点につながるミスです。しかし、文脈をしっかり捉えられていさえすれば大抵は防ぐことができるので、上記のポイント1をしっかり意識して問題に取り組んでほしいと思います。
本文中の英単語の意味が分からないということも往々にしてあるでしょう。そういったとき、その単語を完全に無視して解答から抜くという手法はあまりおすすめできません。なんとか文脈や前後の単語から意味を推測して、解答に盛り込みましょう。あまりにもかけ離れた解答でない限りは、考えることから逃げた人よりは評価されると思います!
もう一点、単語を覚える際に意識してほしいことについてです。和訳をする際、慣れないうちはいい訳が思いつかなくてやきもきすると思います。東大英語の和訳には、英単語と日本語訳を1対1で覚えてしまっていてはなかなか太刀打ちできません。1つの単語に含まれるいくつものニュアンスを理解する能力、それに加えそのニュアンスを具体的な日本語に落とし込む能力が大変重要になってきます。日本語のレパートリーを増やすのもとてもおすすめです!

英訳

続いて、英訳についてです。英訳は、和訳とはまた違った難しさがありますよね。英訳問題で気を付けてもらいたいのは主に以下の3点です。

  1. 時制に気を付ける

  2. 語順に気を付ける

  3. 分からない単語を無視しない

1に関してですが、3単元のsなど本当に初歩的な部分も意外と間違えがちです。また、現在形で書くのか過去形で書くのかなども盲点です。
これは、解答を書いた後に見直しをする段階で直せるものなので、見直しの際に意識してほしいなと思います。

2に関して、語順というのは大部分は倒置に気を付けて欲しいということです。only~やhere~で始まる文章は、動詞が主語より先に来る決まりになっていますよね。こういった文法事項があいまいなまま、そういった表現を使ってしまうと不本意ながらも失点につながります。一番いいのは文法事項を完璧にすることですが、もし解答中にあいまいな部分があれば、その表現は使わず簡単に言い直すのが吉だと思います。

本文中の日本語に該当する英語が思いつかない、なんてこともあると思います。そういう時は、無理して対応する単語を思いつこうとはせず、何とか言い換えて文意が伝わるようにしましょう。

英作文

最後に、英作文についてです。ほとんどは上記の英訳に通じるところが多いですが、東大英語の英作文はなかなか特殊なのでいくつかのポイントをお伝えしたいと思います。
まず、内容もそれなりに重要だということです。英作文は文法が間違ってないことが最優先だというような言い方をする人もいらっしゃいますが、採点している側からしたらあまりにも幼稚だったり、内容の薄かったりする英作文にそこまでの点数はあげられないというのが現実です。もちろん文法上のエラーはなるべく少ない方がいいですが、中身がしっかりあって面白い英作文の方が多少のミスはあったとしても評価されると思います。

ここまで読んでくださってありがとうございました!
さらに聞きたいことなどありましたら東大特進コースまでお問い合わせください~



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?