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第3回東大本番レベル模試 英語所感


総評:標準
今回に限らずどの模試や過去問でも、各⼤問で⾒ればそこまで難しくはなくても、時間が厳しく思うように点の取れない⼈もいるでしょう。どのような順番で解いたら時間のロスを減らして効率よく点数を取れるかを考え、⾃分に合った解く順番や時間配分を⾒つけましょう。英作⽂の内容がなかなか思いつかない⼈は先に問題を読んで頭の隅で考えながら他の問題をやったり、途中で切れても再開しやすいものをリスニングの直前にやったり、⽂章の重要でない部分は読み流したりするなど、時間のロスを減らす⽅法はいくらでもあります。今の時期は数学や理科、地歴に勉強時間を取られがちだとは思いますが、読むスピードが落ちないように定期的に英⽂を読む時間も作れるといいでしょう。

1(A) やや易
流れを把握しやすい⽂章だったと思います。第 3 段落に健全な感情発達において⼤切な 2つのことが”The first step ”、”The second step”という⾔葉を⽤いて述べられているので、ここは多くの⼈が拾えたでしょう。それにプラスでなぜ健全な感情発達が必要なのかを第 1 段落や第 2 段落からまとめましょう。
段落ごとに要点は何かを考えながら読み、段落間の繋がりを意識してまとめると書きやすいかと思います。最も重要なところはどこかを素早く⾒分けて無駄な部分を⼊れないようにしたり、直訳ではなく適宜⾔い換えをしたりして字数を抑えましょう。

1(B) 標準
(ア)では、先に選択肢を⾒てしまうとそれに流されてしまいがちなので、⾃分で前後の⽂脈から空欄に⼊りそうな内容を想像してから選択肢を読むようにすると良いと思います。(1)は while という接続詞があるので直前と対⽐されたものが空欄に⼊ると分かります。接続詞は重要なヒントになるので⾒落とさないようにしましょう。(2)(3)は直後に具体的な説明が出てくるので空欄にはそれらを⼀般化した⽂が⼊るのではないかと予想できます。
(イ)では not と but が与えられていることに気付けると良いと思います。与えられた語からよくある⾔い回しを⾒つけられるとスムーズに並び替えられると思いますが、その⾔い回しで使わない可能性もあるので意味が通る⽂章が作れないと感じたらすぐに切り替えて最初から考え直しましょう。

2(A) 標準
「困った時の友こそ本当の友」という諺について⾃分の意⾒を⾃由に述べれば良いので、賛成または反対の⽴場に⽴って書くと書きやすいと思います。具体例などを上⼿く使っていくと良いでしょう。必ずしも⾃分の本⼼を書く必要はないので、⾃分が例を挙げやすい、書きやすいと思う⽴場で書くことが時間短縮につながります。最後に再主張をする場合には最初の⽂の繰り返しにならないように注意しましょう。

2(B) 標準
与えられた⽂をそのまま英語に訳そうとすると難しく不⾃然になりやすいので、⾃分で分かりやすい⽇本語にしてから英語に訳すとスムーズにできると思います。だからといって原⽂とかけ離れてしまったり、原⽂の要素が抜けてしまったりしないよう⼗分注意しましょう。「陶酔気分に浸っている」というところが少し難しかったかもしれません。

3(A)(B)(C) 標準
先読みの際にどのような話が来るのかを⾃分で予想しながら読むと良いと思います。何度も⾔われているかと思いますが、リスニングは⽇々の積み重ねが⼤事です。隙間時間に少しでも英語を聞いておくと慣れていくでしょう。(B)のように複数⼈が登場する場合は誰が話しているのか混乱しないように気を配ることも必要です。
第二回では本番を想定した雑音設定での出題でしたが、今回はclearな音声でしたね。高3東進生の方は、東進東大リスニングアプリを受験まで日々活用しましょう。

4(A) 標準
単なる⽂法問題と捉えがちですが、⽂脈に沿っていない⽂章になっていること (例えば今回の(21)のように not が⼊っていたり逆に not が抜けていたり…)もあるので注意が必要です細かい⽂法事項を考えるだけでなく、しっかり⽂章の内容も理解しながら読み進めるようにしましょう。(24)では that 節中に述語動詞が存在していませんでした。焦って読み流してしまっても意味は取れてしまうので気付かなかった⼈もいるのではないでしょうか。主語や述語は必ず確認する癖をつけましょう。

4(B) 標準
前後の⽂に即した⾃然な訳にすることが⼤事です。下線部の⽂だけを読んで解答すると意味が通じない不⾃然な訳になってしまうこともあるので、最低でも前後の⽂章は読むようにしましょう。今回の(イ)は全体の流れをつかんでいないとわからない問題でした。it の指す内容が必ずしも近くにあるとは限らないことに注意しましょう。

5 やや易〜標準
⼩説では時間の流れや場⾯の転換に気を配ることが必要です。今回は登場⼈物も 2 ⼈で、回想シーンなど時間が遡るような場⾯もなかったため、読みやすかったと思います。最初の段階で内容が掴めなくても、徐々に⼈物関係や状況が把握できるようなことも多々あるので、⽌まらず先を読んでみましょう。この問題では(D)(ア)がそのような例です。後から筆者が詩⼈であることがわかる⽂章が出てきます。 (C)は直後に”Not only…but also”が出てくるので、2 つのことに感⼼したことがわかります。直後を拾うだけなのでこれは必ず得点したいです。(D)(イ)もイディオムを覚えていればわかる問題がいくつかあるので取っておきたいところです。(ウ)は⽂章を読む前に選択肢の内容を⼤まかに頭に⼊れておき、該当部分を探すのも⼿かと思います。

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