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2020年に読んで良かった本

 「振り返り」って、強く印象に残ったものだけを取り上げると薄っぺらくなりがち。そこで、一年で読んだ本を振り返ると、もう一段深い振り返りができますよ。というわけで、2020年に読んだ本を振り返ってみました。(無料で公表するのは恥ずかしいので、あえて有料で。)

 2020年はコミックを除いて79冊を読了。そのうち雑誌を除いて★5つ(最高の1冊!)が9タイトル、★4つ(ぜひまた読みたい)が28タイトルでした。例年は100冊程度読了できていたのですが、2020年は読了冊数が2割以上減りました。これは、2020年4月より大学院に進学したことで、本を読む時間が減ったのと、読了までに時間の掛かる本の割合が増えたことが主な要因ですね。(あと、読了しないまま次の本を手に取りがちで読了冊数としてカウントされない本が増えたのも一因かも。)

 2020年は生き様に共感を覚えた本や、新たな視点を与えてくれた本が★5つ本として多かったように思います。これはコロナ禍で働き方が変わったり、私自身が大学院に進学することで自分の生き方などを振り返る機会が多かったからかもしれません。どうなんでしょう。

 ちなみに、良かった本の多くは紹介してもらった本でした。紹介いただいたみなさまに感謝。なお、noteサークル『いろんな読書を試してみる部』ではお互いに気に入った本を紹介し合っていますが、これがとても楽しくて。どんどん読みたい本が増えていきます。(そして、積読の山がまた一つ。)

2020年に読んで良かった37タイトル

 分類に分けてなんとなく新しい順に並べました。私が★5つと評価したものは、タイトルの後ろに「★5」と記載しています。無記載は★4を表します。★3以下はリストから外しました。

「生き様」を考える上でグッときた10タイトル

1. 星野道夫『悠久の時を旅する』クレヴィス. 2020
2. エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグル、櫻井祐子 訳『1兆ドルコーチ』ダイヤモンド社. 2019 ★5
3. ロルフ・ドベリ、安原実津『シンク・クリアリー』サンマーク出版. 2019
4. 高村光太郎『道程/「道程」以後』学研. 2019
5. アレックス・バナヤン『The Third Door(サードドア) 精神的資産の増やし方』東洋経済新報社. 2019年
6. ジェームズ・リーバンクス、濱野大道 訳『羊飼いの暮らし』早川書房. 2017 ★5
7. エミリー・ディキンソン、内藤里永子(訳)『私は名前がない。あなたは誰? エミリーディキンソン詩集』KADOKAWA. 2017
8. 岡本太郎『自分の運命に盾を突け』青春出版社. 2014年
9. ヘミングウェイ、福田恆存 訳『老人と海』新潮社. 1966年
10. 幸田露伴『努力論』岩波書店. 1940 ★5

 今年は詩と写真に収穫が多かったように思います。名著は「新版」として改めて出版されるようで、出版年が新しくなっています。星野道夫さんの世界は本当に凄くて、紹介してくれた友人に感謝。ただ、自分は星野道夫の世界を通り抜けることはできないんじゃないかって。仕事人間な私は「1兆ドルコーチ」のビル・キャンベルだったり幸田露伴の世界が近いのかも知れないなぁと思ったり。それでもヘミングウェイやリーバンクスの世界にはまだ親しみを覚えたりします。

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