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[更新] 引きこもりがちな今こそ、旅に出よう。コミックで。

【2020年3月20日更新しました】

昨今、なかなか旅に出るのが難しい。ましてや海外旅行は避けた方が良い。そんな訳で、何かと引きこもりがちな2020年の日本の春ですが、春だからこそちょっと旅に出たい気分だったりします。

そんな時にお勧めしたいのが旅行コミック。タイミング良く、くまーるさんの『くまーるの冒険 第1巻 パリ編』がnote版で発売にすることができました。(※)

このコミックでは、くまーるさんが一念発起してパリ旅行を敢行する様が描かれています。大事件が起きるわけではありません。そうなんですけど、旅行中の小さい発見や驚きが丁寧に描かれていて、海外旅行をしたことがある人には「そうそう、あるある」と共感するポイントが多いはず。

この共感が良いのです。昔どこかへ旅をしたときのその感触を、このコミックで思い出しながら読むと、なんとなく自分もパリに行ったような気がするから不思議。「読んで良かった」と思えますよ。

小さな違和感や驚きを感じ取れるのはとても良いことで、日々の小さな出来事に幸せを感じることにつながります。毎日を刺激にさらして過ごしていると、刺激の強いものしか味わえなくなってしまうものです。塩辛いものばかり食べて舌がおかしくなっているかのように。薄味で出汁(だし)の味わいを堪能するように、日々の生活や海外旅行先でのちょっとした1コマに味わいを見出す感性を取り戻してみましょうよ。年度の変わり目ですし。

旅行コミックの醍醐味は発見。それも小さな発見。この本はそういった小さな発見を呼び起こし、読んだ後に旅から帰ってきたかのような満足感を味わうことができます。

※このコミックは個人制作で書店では販売していません。紙書籍版はくまーるさんが個人で発売されていますので、紙版を御所望の方は以下からどうぞ。
https://kumarl.booth.pm

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※後半は本編を読んだ後に。ちょっとした「解説」のようなものを追記しました。(ネタバレあり)

読んだ後にもう一度:主人公の情動モード

『くまーるの冒険』では、主人公は「クマ」モードと「女体」モードの2つをで描かれています。主人公はクマになったり女性になったりしてパリの街を歩いています。読んだ後、このモードの違いは何を意味しているか考えてみると気付くことがあります。


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読書や文章作成に関する本の感想や、自分なりの読書に対する考えのようなものをまとめていきます。人生とアートを本で語れるようになりたくて。 …

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