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蓼科物語  阿弥陀聖水編


八ヶ岳連峰


蓼科の山荘にお邪魔して
ゆっくり自然を楽しんで、
人生を語り合い、
読書して過ごす
リトリートが今回の旅の目的。


そこで、八ヶ岳阿弥陀岳麓にある
阿弥陀聖水を訪ねることになりました。


八ヶ岳は諏訪湖の東方に位置し
北は蓼科山(標高2,530m)から南の編笠山(標高2,524m)まで
南北約25kmの距離におよそ20の峰が連なる火山列で
最高峰は赤岳(標高2,899m)です。

八ヶ岳の名前の由来は「八百万」などと同じように、
山々が多く連なる様子から「たくさん」という意味で「八」としたとも、
幾重もの谷筋が見える姿から「谷戸」にちなんで名付けられたとも、
文字通り8つの峰に見えるからとも言われています。



清里を初め、多くの観光スポットのある
魅力溢れる八ヶ岳ですが、
その中でも隠れた名所 
阿弥陀聖水を訪ねることになりました。

阿弥陀岳


阿弥陀仏聖水

八ヶ岳連峰阿弥陀岳方面への登山の起点になる「舟山十字路」。
ここを右に折れ西岳方面を目指すと、
間もなく登山道脇に現れるのが「阿弥陀聖水」で、
ここを通る登山者の良い水場となっています。

地元では「大曲清水」とも呼ばれています。

「原村誌」では、八ヶ岳南麓の湧水として
「長者池湧水」、「藤尾根湧水」とともに
「八峰阿弥陀聖水」の記載があります。

長野県薬剤師会 信州の水50選より

楽しみ!絶対行きたいと思ったけど
このあたりは「熊出没注意」地区と聞き、
ちょっとビビってしまったわたしでした。

幼稚園の頃、野良犬に追いかけられ
走って逃げて、転んで
お尻をガブっと噛まれて
歯型がついて
急いで保健所に連れて行かれ
注射を打った経験がトラウマとなり
わたしは動物が苦手になりました。

犬が怖い、
ましてや熊・・・なんて・・・


冬眠から目覚めた熊さんに
もし森の中であったら。。。?

恐怖心で口数も少なくなりました。


車を降りて300mほど歩く距離、
撃退グッズを持って

さらに
YouTubeの
クマ避け鈴の音を鳴らして
阿弥陀聖水に向かったのでした。

Bear Bell はおりんのような音ですね。


距離はないのに
ドキドキしたので
やっと着いた!とホッ・・・


雪どけの後の湧水には力があるような気がしました。

熊さんもお水飲みたいでしょうけど
やっぱり会いたくないですよね。

ジャーいっぱいにお水も汲めたので
車に戻ります。

車に乗るまで気を抜かず
BEAR BELLを鳴らしていました。

登山ルートの地図

阿弥陀岳

阿弥陀様の名前のつく阿弥陀岳は
山岳信仰の山です。
山頂には阿弥陀仏如来が祀られ、
いくつもの石碑が建てられているそうです。
わたしはとても登ることはできませんが、
想像してみました。

阿弥陀岳の西に位置する御小屋山(おこやさん)は
御柱山とも呼ばれていて
諏訪大社の御柱を切り出す御料林があります。

山と森を大事に守り尊び、
山から流れる清流で生きる暮らしを
はるか昔から営んできたのですね。

八ヶ岳と富士山 


八ヶ岳と富士山
むかしむかし、おおむかし、八ケ岳がまだ活火山だった頃のお話。
その頃、富士山は活火山で煙をあげていました。
富士山の神様は「木花柵耶姫(このはなさくやひめ)」
八ケ岳の神様は「磐長姫(いわながひめ)」。
いつもこの神様は、自分が一番高いとお互い張り合っていました。
ある日、富士山の神様が八ケ岳の神様に、
「わたしのほうがあなたより高いのよ」と言うと、
八ケ岳の神様は「いえいえ、わたしのほうが高いわよ!」と、
言い返し、喧嘩になり、どうにも止まりません。
見かねていた如来様が、いいかげん喧嘩をやめさせようと、
「水裁判をしてどちらが高いか決めよう」と言いました。
そして、八ケ岳の峰から富士山の峰まで長い樋をかけ、
そこに水を流しました。
すると、水は八ケ岳から富士山へと流れ、
八ケ岳のほうが高いという事に決まりました。
ところがプライドの高い富士山の神様はこの結果を受け入れられません。
怒って、なんと、八ケ岳を蹴飛ばしてしまいました。
すると、天地も揺らぐほどに大音響と共に、八ケ岳は8つに裂けてしまいました。
それで、八ケ岳は現在の形となり、富士山よりも低くなってしまったのでした。
このお話は、八ケ岳の裾野に住む人たちの間で古くから言い伝えられているお話として有名です。 実際の高さは、 蓼科山2530m、天狗岳2645mとなっています。

おしまい

なるほど・・・

昔話は面白いですね。


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#阿弥陀岳
#阿弥陀聖水
#おいしい水
#熊避けベル

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