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春を呼ぶコンサート 🌸春よ来い🌸開催感謝


2022年2月5日 東の空が白白と明ゆく時間に目覚めました。
いよいよコンサート 「春よ来い」開催の日が来たんだ!
神様、どうかお守りください、と登る朝日をに向かって
お祈りをしました。



大倉山記念館は歴史的建造物のため
記念館内部の写真は撮っても良いけれど、
SNSなどに載せることはできないお約束です。
私は記録の写真一枚自分で撮ることもせず、
全て記憶にとどめ、思い出にしようと思いました。

🎹 ピアノで遊ぼう


「ねこ、踏んじゃった、ねこ、踏んじゃった」

誰でも最初にピアノで弾けるようなる「ねこ、踏んじゃった」
久元祐子さんの最初の曲が始まりました。
ドイツ版の曲名は「ノミのワルツ」

ピンクの花束を身にまとい春の精霊のような
祐子さんが
この曲知ってる?と尋ねると
こどもも おとな も手を挙げました。
このコンサート、普通のコンサートとはちょっと違うな。
と感じます。

♪はとぽっぽ
♪犬のおまわりさん
♪どんぐりころころ
♪浜辺のうた
♪春よ来い
♪春がきた
♪花

春にちなんだ曲
耳に馴染んだ曲も祐子さんの演奏で
珠玉の名曲に聞こえてきます。




「ピアノと遊ぼう」が始まりました。

ピアノの構造や、仕組み、祐子さんが優しく教えてくれます。
高い音、小さな音、低い音、大きな音、いろんな音がするピアノ。
こどもたちも、昔こどもだった大人も
興味深々で祐子さんのお話に耳を傾けています。

♪ぞうさん 
低音で迫力のあるぞうさんの登場です

♪チャイコフスキー ピアノコンチェルトの冒頭
わああ、こんなに大きな音がするんだあ!

🎹モーツアルト
♪きらきら星変奏曲のテーマ
♪メヌエット
♪春の憧れ
♪早春賦


あれれ?春の憧れと早春賦って似てるよね〜

こどももおとなも
祐子さんのお話に耳を傾けていきます。

祐子さんはマイクは使わないので、
耳をすませていないと聞き取れません。

だからこそ、
耳をそば立てて、
お話を聞こうとするのですね。

とても良い経験です。



このコンサートを企画する段階で、
こどもたちにみんなで舞台に上がってもらって、
ピアノを触れたり、
ピアノの中を覗いたり、
ピアノに下に潜ったたりして、
ピアノを身近に感じてもらいたいと話していました。

でもこのような状況下では、
「みんな」では無理で、一人ひとりとなりました。

●最初にどうやってピアノを弾くか見てみましょう
●次はピアノの中がどうなているのか見てみましょう
●一番良い音のするピアノの下の潜って聞いてみて。

ピアノの蓋を支えているこの「棒」を触らなければ、
何をしても良いわよ。
祐子さんは優しく語り、
ピアノを弾き始めました。


♪エリーゼのために ベートーベン
♪春の歌 メンデルスゾーン
♪エオリアン・ハープ  ショパン
♪献呈 シューマン=リスト
♪トルコ行進曲 モーツアルト

待っていました!と言わんばかりに
きらきら目を輝かせて、ピアノに近づいていく男の子、
スタッフに手を引かれて、冒険していく男の子、
スタッフに抱っこしてもらってピアノの中を覗いてみる子、
お姉ちゃんと弟の二人で一緒に体験した子、
ママに抱っこされて一緒に舞台に上がった赤ちゃんは
トルコ行進曲に大ノリでした。

こんな光景は見たことがありません。

こどもたちの声が演奏の邪魔になることは
一度もありませんでした。
赤ちゃんのキャッキャという声は
未来に生きる
「希望」に聞こえます。
会場にいる人たちみんなが
そう感じていたのではと思いました。

30分はあっというまに終わりました。

🎼 ピアノを楽しもう


ここから本格的なピアノリサイタルが始まります。


バッハ:前奏曲 
ゴールドベルク変奏曲 より 《アリア》
モーツァルト:ソナタ ハ長調 KV545
      ロンド ニ長調
ベートーヴェン:ソナタ《悲愴》第2楽章
シューベルト:《クーペルヴィーザーワルツ》
シューマン:子供の情景 より 《トロイメライ》
ブラームス:ワルツ 変イ長調
ヨハン・シュトラウス:ワルツ 《酒・女・歌》


  【休憩】

ショパン:
前奏曲 イ長調
夜想曲 作品9-2
革命のエチュード 作品10-12
夜想曲 遺作
幻想即興曲

リスト:愛の夢

ショパン:ワルツ《別れ》
     ワルツ《小犬》


誰もが一度は聞いたことのある名曲の数々。
モーツアルト弾きとしても活躍されている祐子さんが
これほどまでにお馴染みの名曲を弾かれるとは
ある意味、レアなリサイタルでした。
ショパンの曲が心に染みてきます

生まれて初めて聴く曲が
祐子さんの調べというこどもたちの
なんて幸せなことでしょうか。

このピアノは来月にはこのホールを去っていくと
聞きました。

これまでお疲れ様と
つとめをねぎらっているかのような
ピアノへの愛情がこもった祐子さんの演奏です。

💕感謝を込めて


大倉山記念館で祐子さんのピアノリサイタルを開催したい!
私の長年の夢でありました。

その夢が今、かなっているのだと思うと、
コンサート開催するまでの
さまざまな道のりを思い返し、
涙が溢れてきました。

オミクロン感染拡大のピークを迎えるけれど
大倉山記念館が使用禁止にならない限り、
開催しようと心に決めていました。

キャンセル続出は覚悟していました。
たとえ、お客さまがひとりも来れなくても
スタッフ数人で聞けたら
それで良いとも思いました。

この時期のコンサートを主催するということは
責任を負うという覚悟がなければできません。

感染防止対策を施し
保険にも加入し
考えられる最善のことをしました。

それでもドキドキの日々でした。

そして、コンサートは無事に開催されました。

壇上にあがり、最後の挨拶をするとき、
会場にいる方のお顔を見ることができました。

お顔が楽しそうに 輝いていました。

ああ、コンサートを開催してよかった。

私たち、ずっとずっと
我慢していたんだ。
心が乾いていたんだあ。

天から言葉が降ってきたように
用意していた原稿にはなかった言葉が出てきます。

会場にいる方々もそれぞれに人生があり、
それぞれに日常生活があります。
ここに来れなかった方もおぼえます。

今日、この時間、この場所で一緒にいて
祐子さんのピアノを演奏を聴けた
虹色を密かに秘めた真珠のような
素敵な1日となったと
心から思いました。

いらしてくださってありがとうございました。
お一人おひとりにありがとう!

挨拶をしていて涙ぐんでしまいました。


小学生以下無料、座席数40席、
「採算」を考えたら、あり得ません。
「不可能」となるでしょう。

私にこの場所と時を下さった
美族の邑主宰の椎貝さん
主旨に賛同して協賛していただいた皆様、
快くお手伝いをしてくれた腹心の友たち。
善意の輪が広がって、開催することができました。

ひとりではできないことも
心を合わせて、手をつなげば
できるのですね。


💌いただいた感想


『今日はお誘いいただき
素敵な時間を
義母と共に過ごすことができて
とっても楽しかったです😍
息子は後半はグズグズダラダラだったけど
ピアノ凄かった楽しかったとパパに報告してました‼️
またあったら是非行きたいので
声かけてくれたら嬉しいです!』


『私は、子どもたちを連れてコンサートに行くのが難しい年齢、
またこのような世の中にあって、
子どもが一緒に居て良いよと言ってもらえるコンサートは貴重でした。
願わくばピアノに触れたりしたかったですが、
接触の難しいご時世ですね。
また選曲も、他のコンサートでは聴けないような、
ギリギリ私が弾ける曲から手が出せない大曲までと幅広く楽しかったです。
娘にとっては、身近な曲も、いつかは…と憧れてほしい難しい曲をも聴けて良かったのではと思います。
コンサートの経験が少なく、聞く態度はまだまだ練習中ですが、今後も様々なコンサートに参加してみたいなと思います。』


『息子は週末の楽しかった事という小学校の日記に2日間の
コンサートの事を書いていました。
世界で活躍している先生がピアノを弾いている間、
舞台に上がって間近でピアノの音を聴いたり、
ピアノの下にももぐって聴くこともできて楽しかったと書いていました。

コンサートはどうしても未就学児を連れていける場が少ない中、
このような会に参加できて家族のとても良い記念になりました。
間近で久元先生が子供にも分かりやすく作曲家や曲がどのように生まれたかを説明してくださり、素晴らしい音楽だけではなく楽しく音楽の歴史にも触れる事ができました。
ピアノを習っているので、同じ楽器でこんなにも色々な音を出して演奏できること、
帰りに優しくお声がけもしてもらえたことは忘れません❗️
このようなすてきなかいを企画してくださって、ありがとうございました。』
0歳の息子と一緒に大倉山記念館にてピアノの演奏を聴く、想像もできない貴重な体験をさせて頂きました。
後ろにはじいじ、横には息子がぐずった時に笑顔であやしてくれるお姉さん、さらに外で見ていてくれる方々。たくさんの人に守られ支えられた、至れり尽くせりのコンサートでした。
息子は初めてのピアノの音色に大興奮。特にトルコ行進曲では見たことのないダンスを披露してくれました。
舞台に上がるという機会まで頂き、久元さんはリクエストしたトルコ行進曲を弾いてくださいました。
息子が少し大きくなった時に、トルコ行進曲を流しながら、この素晴らしい体験を語る日が楽しみになりました。
まさに「真珠のような1日」。開催してくださり、本当にありがとうございました。
私にとってはなくてはならない、ずっと我慢していた芸術を肌で感じることができた素敵な1日となりました。


小さな小さな種は
確実に蒔かれました。

芽が出て
膨らんで
美しい花をつけ
大きな実を結びますように



#久元祐子
#大倉山記念館
#こどもと一緒のコンサート
#未就学児OKのコンサート

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