🌿春を踊ろう🌿　開催感謝

春を呼ぶコンサート2日目は
ハンガリージプシーヴァイオリンコンサートでした。

祐子さんのピアノリサイタルは透明感のある静なら
由佳子さんのヴァイオリンコンサートは彩溢れる動の音楽会。

全く個性の違うお二人が大倉山記念館で
二日に渡りコンサートをすることは
想像した以上に素晴らしいことだと思いました。
この素敵なプログラムを作ってくださった遠藤さん。
ハイスピードの脱帽！

このコンサートはリスト・ハンガリー文化センター（ハンガリー大使館所属）
の後援をいただきました。
たくさんの皆様の協賛もいただきました。

気合いを入れてのスタートを切りました。

ヴァイオリンの古館由佳子さん

由佳子さんは岩手県宮古のご出身で、
2011年東日本大震災ではご実家が
津波の被害に遭われました。

宮古は5年後に台風の被害に遭い
岩泉は壊滅的なダメージを受けました。

2016年11月25日に山手の横浜ユニオン教会で
“SMILE“と名付けた宮古と岩泉への思いを込めて
復興支援コンサートを行いました。

ハンガリーのジャズピアニストのバログ・デジューさん
ジプシーチェロのコヴァーチ・カーロイさんと
三人のトリオでの演奏は今でも記憶にあります。

それから6年、まさか国を超えての移動が
これほど困難になるとか思っていませんでした。
由佳子さんとは6年ぶりの再会です。

色とりどりの見事な手刺繍が施された
黒いブラウスとスカート
由佳子さんはヴァイオリンを持って、
壇上にあがります。

今の状況がどれほど演者にとって
厳しいものかという
お話がありました。

飲食店には休業補償の支援がありますが
演奏者や興行を生業にしている方達には
なんの補償もありません。
国の政策から言えば
芸術は必要不可欠のものではないのです。
今日、コンサートを開催できて
本当によかったと思いました。

さあ、はじまりました。
オープニングの曲は「美しく碧きドナウ」
ヴァイオリンの音がドナウ川の漣を奏で、
私たちはウイーンからブタペストへのと
誘われていきました。

ハンガリージプシー音楽

第一部
1.美しく碧きドナウ(シュトラウス2世)
2.草笛ホラ(トラディショナル)
3.ハンガリー舞曲第五番(ブラームス)
4.バラトン湖のさざなみ(フバイ)
5.オペレッタ「チャールダーシュの女王」より、「ハイヤー！山は私の故郷」(カールマン)
6.サトマール地方の踊り
7.ダンス体験・ドゥナントゥール地方の踊り

第二部
1.ハンガリージプシーダンス(トラディショナル)
2.オペラ「カルメン」より、「ハバネラ」(ビゼー)
3.カロタセグ地方の踊り
4.オリエンタルダンス
5.チャールダーシュ(モンティ)
6.オペラ「カルメン」より、「ジプシーダンス」
7.ハンガリージプシーダンス(トラディショナル)


ジプシーというとどんなイメージが浮かびますか？
一般にヨーロッパで生活している移動型民族を指す民族名で、
差別的用語としてロマという言葉を使いますが、
ハンガリーではハンガリー文化とジプシー文化が見事に
共存共栄して花開いています。

ミニミニ知識
ロマの音楽の影響力は特にハンガリーにおいて顕著であり、人口の上では多数派であるマジャル人を差し置いて、ロマの音楽がハンガリーの代表的な音楽と見做されるに至っている。ヨーロッパでは“ハンガリーの音楽”という言葉がロマの音楽と混同して用いられる傾向さえある（リストの「ハンガリー狂詩曲」やブラームスの「ハンガリー舞曲」などはそうした例である）。特にチャールダーシュと呼ばれる舞曲がハンガリーのロマを代表する音楽として親しまれている。
しかし近年、音楽家の登録にクラシックの試験が課せられるようになってからロマ音楽家は減っており、ロマ音楽が必要なイベント（結婚式など）では隣国のルーマニアからミュージシャンを招いてまかなっているという側面がある。バイオリニストの ロビー・ラカトシュ、ヤーノシュ・ビハリ（英語版）などの奏者が知られている。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Wikipediaより

有名なブラームス　ハンガリー舞曲第5番も
ずいぶんと印象が違う演奏になります。
由佳子さんのヴァイオリンの伴奏は
竹川由紀乃さんしかできないのでは？
と思うピッタリ息のあった演奏です。

トラディショナルな曲は軽快で
思わず踊りたくなります。

ダンス体験では、
本当は手を繋いで輪になって踊ろう！なのですが
まんぼうの時なので形を変えて行いました。

こどもたちよりもおとなが楽しそうに
踊っていました。

ベリーダンスの踊り手Tsugumiさんは
細くて小柄な体なのに、驚くほどパワフルで
上品な妖艶さで観客を魅了しました。
なんて素敵なのかしらとため息です。

そしてハンガリージプシーダンスチームの
神谷さん、潤子さんご夫妻
鈴木就寿さん、宮崎明子さん、根本春海さん
本当に綺麗で素敵でした。

4歳の孫は力強い男性の踊りを見て
「カッコいいなー」を連発し
いえの帰ってからも真似していたそうで
インパクトは絶大でした。

天の光

メゾソプラノの栗田真帆さんの歌う
オペラ「カルメン」の【ハバネラ】
華やかさの中にも哀愁が漂い
スペインのセビリアを思い出しました。

2部の6曲め
オペラ「カルメン」より、「ジプシーダンス」
真帆さんが舞台右手に腰を下ろして
右手上に視線を上げている時、
ちょうど3時40分頃のことです。
ホール左手の高窓から
夕日がさーと差し込み
真帆さんの顔を照らしました。
天の光のスポットライトです。
誰もが見惚れていました。
3分ほどの時間ですが、
こんな演出、できるはずはありません。

神様がここにいる皆を祝福してくださっていると思いました。

2時間はあっという間にすぎ、
アンコールの「ひばり」となりました。

何度聞いても素敵な「ひばり」
いつか、緑あふれる草原で聞いてみたい、
また夢ができました。


今日を迎えるまでの日々が走馬灯のように浮かびます。
キャンセル、キャンセル、
でも不思議に追加もあります。

港北タウンニュースに掲載されて問い合わせも何件もありました。
こんな素敵なコンサートを開催してくれてありがとうございました。
といらした方に声をかけていただき本当に嬉しく思いました。

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感想紹介

「ハンガリーをとても身近な国に感じられた素晴らしい会でした。華やかな衣装、バイオリンとピアノで奏でる色々な音に感動しました。遠く離れた国でもコロナの影響がある事を子供にも教えてあげられました。
子供達は帰ってきてからも2人で踊ったり歌ったりと本当に楽しかった様子でした。」

「美しい色柄の衣装に目を奪われた子どもたち。
幼稚園年中の息子は男性のダンサーがカッコいいねーカッコいいねーと言っておりました。
バイオリンあり、歌あり、ダンスありと飽きる暇がなく、、
子どもたちは恥ずかしいお年頃で一緒には踊りませんでしたが、ホール内に旗が振られたりと参加型なのが楽しかったです。」

感謝のとき

片付けが終わって、
ホールにはもとの静けさが戻ってきました。

その時、今回、一番お世話になった椎貝さんが私を呼びました。
「ここでありがとうしたらいいよ」
そこで、私のそばでいつもいつも労苦を共にした佳代子さんと一緒に
並んでお祈りしました。

「恵深い天の父なる神様〜」
私は本当に久しぶりに声を出して祈りました。
ただただ感謝しかありません。
ここに来たくても事情があってくることが
できなかった友のことも思い浮かびました。

祈りの後、

「よく頑張ったね」
椎貝さんの言葉に、涙が溢れ出ました。

駆け抜けた3ヶ月、
さて、これから、また次の夢に向かって走るわ！

大倉山記念館の窓を見上げて
心の中で呟きました。

「神は天にいまして
　この世はすべてよし」

大倉山記念館HPより

また会う日まで！

♫春を呼ぶコンサート｜世古壽實 ｜note

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