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松代へ ❹杏スイーツ童謡みやげ


松代は杏の産地です。

松代の杏は江戸初期、
伊予宇和島藩主伊達宗利の娘豊姫が15才で、
信濃松代藩主真田幸道に輿入れした際、
故郷を偲ぶ品としてアンズの種子を持参したのが
杏栽培の始まりとする説があります。
杏仁が咳止め薬として珍重され、
松代藩は東条村(現在の長野市松代町東条)で栽培を始め、
森村・倉科村・生萱村(以上は現在の千曲市の一部)・
石川村(現在の長野市篠ノ井の一部)などへ苗木を配布し、
栽培を奨励し、
今日に至るまで生産が盛んになったと言われています。

また、松代藩は1848年(嘉永元年)に杏仁の専売を開始
しました。


【杏と童謡がテーマの「松代みやげ」】

地元に愛されてる老舗製菓舗三店と、松代の特産である杏、里山を守る団体「杏っ子の里ハーモアグリ」そして、松代在住の画家「TOMOYAARTS(鶴田智也)」がプロジェクトを組み、共同開発した杏のお菓子が6商品あります。


かどや本店
《小鹿のバンビ》“杏ケーキ”  
小さく刻んだ杏を生地に練り込みバンビ柄を表現

《やさしいおかあさま》“杏ミルクケーキ“ 
練乳入蒸しケーキの中に杏ジャム。優しいお母さんの味。

つたや本店
《汽車》“杏カステラ”  

杏ジャムを汽車をイメージしたブラックカカオ入り豆乳カステラでサンド。

《蛙の笛》“杏とキャラメルもなか”
新食感!ドライ杏と焦しキャラメル、チョコレートとのハーモニー


大渡製菓舗
《お猿のかごや》“杏生どら”

食感が残る杏と特製生クリームをサンドした冷たいどらやき。

《見てござる》“杏の露”
白玉粉に杏が練り込まれたモチっとした和菓子は緑茶にぴったり。

杏はβカロチンを多く含み、貧血や高血圧などの予防にもなる健康フルーツです。杏のお菓子、美味しそう。


【杏(Apricot blossom)について】


杏子は春の花(収穫期は夏)。
花色はピンク、白。
花言葉
「臆病な愛」「乙女のはにかみ」「疑い」「疑惑」です。

私は杏子が大好きで、ペンネームを
野中杏子にしようと考えていた時もあります。
室生犀星の詩が大好きだったので杏が好きになったのかもしれません。

あんずよ
花着け
地ぞ早やに輝やけ
あんずよ花着け
あんずよ燃えよ

 

杏の花の咲く時期に松代へ行ってみたいですね。
6月15日に見た時はもう少しで食べごろっぽい感じでした。



また杏にはこういう言い伝えがあります。

その昔、中国の呉の国に董奉(とうほう)という医者がいました。
彼は貧乏人からはお礼を受け取らず、かわりに症状の軽い患者にはアンズの木を一株、重病者には五株植えさせていました。
数年にして杏の林ができ、その種子は杏仁(きょうにん)という漢方薬になったといいます。
それ以来、中国では「杏林」が医者の尊称になったといいます。


なるほど、だから杏林堂病院なのですね。

生のあんずは食べときが非常に短いので
加工して商品にします。

生で食べることができる旬にぜひ味わってみたいものです。

冷蔵庫で冷やしてから、洗って皮を剥かずに丸かじりが美味しいですって。

色付きが薄いものや酸味が強いと感じた場合、傷みに注意しながら、常温で半日から数日置いておくと、色付きが良くなり芳香がしてきます。 
この頃が食べごろなので、しっかり熟したものは冷蔵庫に入れ、なるべく早めに食べき切りましょう。


【おまけの松代地図 いま、むかし】

ほとんど変わっていないのがすごいですね。

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