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産まれてから一番食べているもの

僕が産まれてから一番食べているもの、、、、それは「卵焼き」です。小さい時は偏食だった僕は毎朝別メニューで卵焼きを母に作ってもらっていました。

醤油、砂糖が沢山入った濃厚な卵焼きでした。小学生から高校生の12年間、毎日の朝ご飯は卵焼き、みそ汁、ご飯でした。この時点で相当食べてます。食べたのもそうだが料理した回数も一番だと思います。息子・トーイに高校三年間作ったお弁当(461個)の中には必ず入ってました。そして今現在、娘・芙三加(幼稚園・年長児)のお弁当を作って3年目。毎回卵焼きは欠かさず入ってます。相当です。

2011年の春、お弁当を作り始めた頃、卵焼きの作り方は今とは違ってました。卵焼きの基本の巻いて焼き上げる方法ではなく、しっかり温めたフライパンに卵液を流し入れ、ぐるぐると手早くかき混ぜるオムレツの作り方でやってました。今の作り方になった切っ掛けはライブで高松へ行った時に知人のお店で食べた卵焼きでした。
ふくっらとした食感にやられてしまいました。そのお店で使っていたのが香川県・伝統工芸品の打ち出し銅器で大山銅工所の卵焼き器でした。最初の油ならしや手入れなど銅製ならではの特性はありますが卵焼きを作る時のテンションは上がり、上手く出来た時の達成感は格別でした。

今はお弁当用に作られた鉄製の卵焼き器を使っています。銅製は家族一緒に食べる時に使って、娘のお弁当の時には鉄製を使い分けてます。どちらもずっと長く使える道具です。

★銅製 打ち出し銅器 大山銅工所 卵焼き器 残念ながら現在製造していません

★鉄製 電磁調理器対応 ambai 玉子焼 角小

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さて、卵焼きの作り方です!

まずは材料、

卵1個
サラダ油少々、
三温糖小さじ一杯、
麺つゆ少々

作り方は卵をボウルに割って、先ずは卵のカラサをとります。
このひと手間が卵焼きにとってとても大事な事です。カラサがあると白身が中々切れず残ってしまい出来上がりに白い部分が出来ます。味は変わらないのですがより鮮やかな黄色い仕上がりにしたい人は欠かさずにこのひと手間を忘れない方がいいと思います。

そして、調味料をボウルに入れたら、箸で溶かすように混ぜ合わせます。

強火にして焼き器に油を引いてキッチンペーパーで焼く面、側面ともになじませます。

中火にして卵液を1/4流し入れ全体に広めたら弱火にして巻いていきます。

それを3〜4回繰り返して、出来上がりをキッチンペーパーに包みながら形を整えて、しばらく熱が下がるまでおいておきます。

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こんな感じで今朝は作りました。

油は米油やごま油にしたり、その時の気分次第で変わったりしています。
しかし、ここ数年変わらない調味料があります。「京風・だしの素 うすいろ」です。

この出汁醤油を使うようになったきっかけの話をしたいと思います。
香川・高松へライブに行った時に、昼間時間があったので高松の友人・新地くんに車を借りて瀬戸大橋を渡り岡山にある石川工藝舎に家族で向かいました。前の日に伺うと伝えてあったせいか昼食を振る舞っていただきました。テーブルを囲ってのタコ焼きパーティーでした。石川君は僕の妻がタコ焼きか大好物なのを知っていました。前日から仕込んだ石川君自ら半日かけてキャベツを細かく刻んだ特製たこ焼きは優しい味で箸が止まらないほど格別に美味しかった。食後に妻が石川君の奥様にタコ焼きの味付けを伝授していただきました。
その優しいタコ焼きの決め手は出汁醤油でした。帰り際に奥様から封の開いていない出汁醤油を頂きました。いたせり尽せりでした。その日以来、渡辺家の冷蔵庫には石川家から教えてもらった出汁醤油は切らす事はなくなりました。

★チョーコー醤油 京風だしの素うすいろ

https://choko.co.jp/shop/

丸大豆醤油使用で化学調味料無添加の出汁醤油です。
癖がなく舌に残らず香りが上品な良い出汁醤油です。濃口(こいいろ)もありますが卵焼きには薄口が合ってると思います。和食料理以外の洋食料理にも隠し味に使えます。是非、試してみてください。

★石川硝子工藝舎/石川昌浩 

今月27日まで二子玉川のKOHOROで作品展しています

https://kohoro.jp/collections/masahiroishikawa


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以上で渡辺俊美流・卵焼きでした。

他の卵焼きレシピは今年の5月に出版されたMAGAZINE HOUSE MOOK クロワッサン特別編集「肉・魚・野菜のおかず200」の「卵焼き」のページに10バリエーション掲載されています。

https://magazineworld.jp/books/paper/5413/

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今朝、卵焼きを作りながら思い出した事がありました。 
母親が作ってくれた卵焼きです。

毎朝、僕だけに作ってくれた卵焼き。塩っぱかったり、味がしなかったり、焦げてたりと、毎回同じ味ではなかったような気がしました。

そして、解りました。
どんどん、記憶が蘇りました。
いい加減に作っていたのではありませんでした。

毎朝、母親はてんてこ舞いだったのです。家族6人の朝食を作るのは大変だったと思います。小学校の先生だった母親は毎日過酷な朝だったのに違いありません。

そんな中、僕にだけ特別に作ってくれた卵焼きでした。

僕がこうやって苦にせず、楽しく家族に卵焼き作ってるのは母親のおかげです。

おか〜!ありがとう。

★461個のお弁当は、親父と息子の男の約束。/Amazon

https://amzn.to/32GDu79

★THE ZOOT16 http://www.zoot16.com/

★TOKYO NO'1 SOULSET https://t1ss.futureartist.net/

★猪苗代湖ズ http://www.inawashirokos.jp/

★映画『461個のおべんとう』公式 サイト https://461obento.jp/

★461個の弁当は、親父と息子の男の約束。/マガジンハウス文庫
https://magazineworld.jp/books/paper/7103/

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