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『利島のツバキはいつから栽培しているの?』

こんばんはカトウです。

今日のお話は話は以下に分けてお話しいたします。

➀利島がツバキを栽培をはじめた年
②昔の椿油の用途
③国内の油の生産量

椿の歴史に興味がない方も最後にツバキ油ってだから貴重なんです。
っというお話になるので、よろしければ最後までお付き合いください。

➀利島がツバキを栽培をはじめた年
結果からいうと、いつからは正確な記録が残されていないためわかりません。
伊豆諸島にかかわる書物に記録されているのは
1716年:『蚕を飼い、椿実から油を搾って絹織の際の縦糸に1反につき2合余の割合で使っていたと記される』っと記されています。
1756年:『年貢金の代替物として、島衣・椿油・薪などが船積みされる。』っと記されています。
以上から300年以上も前から栽培されそれは年貢として使われていたのですね、、、、
今現在もツバキ油の栽培はつづけており利島とツバキは切ってもきれない関係なのです。

②昔の椿油の用途
これはカトウの主観になりますが、ツバキは総合的に万能な植物だったのだろうなと思います。
ツバキからとれるものは油、木、葉で各部は以下の用途で使われていました。主観ですが、、、
「食用」
油がとれる植物の栽培技術や搾油技術が画一化、効率化されていいなかったため油がとても貴重な品でした。
ですので、少量でも貴重な食用油は江戸時代にはツバキ油で揚げた天婦羅は「金婦羅」といわれ高級品とされていたそうです。
「灯用」
電気の無い時代は油と灯用としても使われていたと思われます。ツバキ油もお皿にためて、こよりに火をつけると部屋の灯りとして使用できます。
「道具お手入れ」
木材は腐食防止や艶だしなど、鉄製品は錆防止などに使われていました。刀の切れ味を保つためのお手入れにも使われていたそうです。
「木材」
成長の遅い木のため緻密で固い特性があります。ですので、道具の柄や櫛などに使われていたそうです。
「花と葉」
花や葉は薬用として乾燥させてお茶として、また花や葉に限らずや油や実も薬用として使用されいたそうです。
「灰」
ツバキの枝や葉の灰はアルミニウム分を多く含んでいるため、染色の触媒として昔から使用されています。

これだけでもツバキの利用性が高いことがわかりますが、もしかしたらそれ以外の用途でも使われていたのかもしれませんね。


③国内の油の生産量
➀、②をふまえると昔から油は貴重で不効率な栽培でも生産を続けていました。ですが時代の変化とともに油の生産は変化します。
国のデータによると食料自給率(供給熱量ベース)は
1965年 油脂類自給率33%
1985年 油脂類自給率25%
2008年 油脂類自給率3%
※農林水産相HPより
っとなっております。
自給率が下がる原因としては国内の糧油植物の栽培が効率化できなことで海外のコストと対等に渡り合えず輸入が盛んになったことが考えられます。
現在の国内の油脂の97%は海外からの輸入に依存しています。海外の広大な土地だと菜種などは大型の機械でとても効率化されて栽培しています。

国内の3%の内訳の大半占めるのは菜種や米油です。
その中でツバキ油は相当少ない割合でしか生産されていないでしょう。
調べてことはありませんが、3%のうち0.001%とかなのかもしれません。(いつか調べてみます。)

この数字を見るともっともっとツバキ油をいろいろな方に知っていただきたいな。っとしみじみ思います。
後半堅い話ばかりになりましたが、今日は以上でおしまいです。

次回も利島のことかツバキの歴史についてお話ししたいと思います。

お付き合いいただきありがとうございました。

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