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「契約に至る理由」≠「満足感を与える理由」≠「実際に効果を与えるか」

ありがたきコメント、、もっと頑張って書きます、、!


※以下、本編

タスクを完了した感


無印良品で「歯磨きジェル」というものを買って使ってみたのだけど、面白い気づきがあった。というのも、泡立たないからか、歯を磨いた感が全くない!この、タスクを完了した感に関するものって他にも、スースーする洗顔、やたら厚いけど簡単に読めるビジネス書、潤った感のある化粧水などあるなあと。

潤った感のある化粧水というのは、「極潤」のことなのだけど、、このプロダクトは、あるインタビューで、「手に頬がくっつくくらいベタつくのが、保湿の証拠」と力説されたというインサイトをもとに開発された。広告は下記画像の感じになってて、頬に手が吸い付いてwow!となってる様子が表現されてる。

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「契約に至る理由」≠「満足感を与える理由」≠「実際に効果を与えるか」


じゃあ、保湿という観点で、コスパの良い極潤に勝りそうなものは何かというと、ワセリンがある。下記ツイートを参照してほしいのだけど、、ワセリンの効果は確かで、加えて用途の万能さ・コスパも考えると最強のプロダクト。でもこれで消費者が「満足」するかというと微妙

さらに他のツイートを参照すると、、すごくざっくり言うと「習い事に求められてたのは勉強した感だったりする」ということ。ツイート主のスタタイさんいわく、『「サービス提供側の売り文句」と「実際に解決しているジョブ」が異なることって結構ある』

これがあなたを幸せにします!っていう本質的なプロダクトを開発したら良いというわけじゃない。じゃあユーザーに価値をわかりやすく伝えれば良いかというと、それもまた違う。「契約に至る理由」と「満足感を与える理由」、さらに「実際に効果を与えるか」は全く別レイヤーで考えるべきだということ。

「良いプロダクト」を消費者に届ける


昨今、『水素水』などのトンデモ科学に基づくプロダクトが世にあふれてるけど、、消費者を騙すなと言うのは簡単だけど、僕は「本質的なプロダクトを作りたいだけの自己中開発者の怠慢」だと思ってる。まるで「共感してほしいvs問題解決したい」みたいに、本質的な問題解決はエゴになり得る側面がある。

「開発者いわく良いプロダクト」を開発して、世に認められない!と言うのは、ぶっちゃけダサい。僕が大好きなアーティストたちは、「売るための曲」と「聴いてほしい曲」を1つのアルバムに混ぜてる。その2つが交わった曲は本当に素晴らしいし、人々を幸せにするし、何より聴き手へのリスペクトを感じる

「歯磨きジェル」は無印良品に置いてあることで、「契約にいたる理由」を作ってて、、こうして「良いプロダクト」を自分の手に届けてくれたことに本当に感動するし、マーケティング・ブランドの力だなあと。この人たちなら大丈夫って思ってもらうことが、1つの答えなのかなあと思ったりする。

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