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おばあちゃんとの別れ
導かれているようだ。驚きつつも納得している。
ちょうど東京から実家に帰って、役所関係のもろもろの手続きが終わり
父の車に乗せてもらい、さて帰ろうかとした矢先、父の携帯に電話が。
1年前から入院していた祖母の状態が悪くなったらしい。すぐに来てくれと。
入院したときから、もういつ何が起きてもおかしくないと思っていたし、覚悟もできていたからか
到着したときにはすでに息を引き取っていたのだけど、私も両親も、ほんとに不思議と、全く動揺することなく冷静でいられた。
何より驚くのが、今まさに、このタイミングだということ。
昨年から京都、沖縄、東京と、各地を転々とする生活をしている私。
つぎは香港、その準備のため実家に戻っていた。
そして、ちょうど地元で行う全ての手続きが終わった直後に、電話がかかってきた。
今回より早くても遅くても、移動やその他で何かしら支障が出ていただろう。
でもおばあちゃんは、それも分かっていたかのように、このタイミングで旅立っていった。
すごいよ、最後の最後まで、言葉にならんよ。
働き者でかしこくておちゃめで、誰からも好かれる可愛い人。
私もこんなおばあちゃんになりたいと、心からそう思っていた。
今回をきっかけに、数十年会っていなかった親戚たちも集まるようだ。
みんなはしんみりするかもしれないけど、私は不思議と楽しみなんだ。
きっとおばあちゃん、喜ぶよ。
きょうだいも、子も孫もひ孫もたくさん、久々に集まって
家の中がまた賑やかになるね。
おばあちゃん、ありがとう。94年間本当にお疲れ様でした。
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