おばさんも『ときめき』が欲しい

ここしばらく
元気無く過ごしている私を気にした友人が
食事に誘ってくれた
持つべきものは同性の美魔女友人だ
彼女は女優並みに美しいくせに
細やかな配慮もできる素晴らしい人だ

信じがたいかもしれないけれど
女が集えばガールズトークが始まる
それは、たとえおばさん2人でもそうだ
仕事や家庭、更年期障害とか
定年とか内容がかなり高度、いや
かなり年季が入ったガールズトークだが...

そんな話をしてる最中に出たのが
『ときめき』について
おばさんになってもときめきは欲しいよね
恋愛がしたいんじゃなくて
ときめく出会いやときめく気持ちが欲しい
2人で遠い目になりながらたくさん話した

心の中で密かに思うだけでいい
振り向いてくれなくていい
結末が分からないからこそ
気持ちが揺さぶられるような
ときめきをもう一度味わってみたいねと
わいわい話していたけれど
なんだか妙に悲しくなって言葉が少なくなる

だって
結末が分からないことなんて
怖くてもうできない
うまくいかない結末を味わうのは
もはや悲しすぎて無理だ
ときめきのその先は
今までに、もう充分味わったもんね

ときめく勇気や若さや育む時間さえ
今の私達にはないのがよーく分かった
スゴくスゴく悲しかったけれど
これが現実だ、受け止めよう
私達は今更そんなことでは動じない
そんな強さも育んだ上でのおばさんなのだ

でもさ、
最後の最後に
超タイプの人がきたらどうする?って
2人で一緒に考え、せーので答えた

『絶対にいく!』

いつまでも懲りない私達は
2人合わせて100才超え(笑)
何歳になっても女なんだよね

押忍