見出し画像

一年で一番!賢いわたし

一年に一度だけ、猛烈に賢くなる期間がある。
それが、今。

なぜ、私が賢くなるか?
それは、秋から始まる国家試験対策講座の事前準備をしているからだ。対策講座のお仕事は今年で5年目。一年で一番楽しみにしている仕事なのだ。

暑い夏に今年度試験用のワークブックが届けられる。時間に余裕のある夏休みは、ワークブックを通読する絶好の時間だ。イヤイヤでもなんでも、とにかく通読は6回する。「人間が新しい考えや知識に入れ替えをするには、同じことを6回反復させる必要がある」とどこかで聞いたから、真面目だから毎年それを守っている。
私が興味があり知っている知識ではなく、基本があり、問題を解くために正しい理解が必要とされる知識を教える、ということを自覚させるためにも通読は必要だ。そこを認識しておかないと、自分勝手に知識に色をつけたくなったり、頻出問題を飛ばして専門性を掘りたくなってしまう。

年一回の仕事だから、忘れてしまっている部分も多い。しかし、もともと知識のある部分なので通読3回もすれば理解はぐっと深まる。残り回数の通読で、分かりやすい根拠や他課目との関連づけ、過去問題での出題状況を確認しながら資料を考えつつ読む。やっぱりね、地道な準備に勝るものは無いのよ。

この国試対策講座に参加する人の殆どは、参加したら合格できるのでは?という根拠ゼロの確信を抱いている人が多い。講座前に届いているワークブックに目を通している人もまずいない。
働きながら受験する人が多く、日々の疲れがあり、体は休める時間はとれても学習に充てる時間は無い。学習の習慣からも長く離れている。なかなか手強いのだ。

試験自体の難易度はそれほど高くはないが、1人で取り組むことや、学びを続けて成果を出すことの難易度が高い人が多いのが特徴だ。しかし、丁寧にオリエンテーションをして腹を括らせ講座を始めると、びっくりするぐらい学びに対する欲求が強い。その姿は感動に値するくらい。

そんな受験生たちに私が望むことは一つだけ。

絶対に合格して欲しい。
合格しかない。

だから、合格するための学習をする。
その道筋も講座では一緒に伝えていく。
自宅で1人になっても、やる気がなくなっても、受験日が近づいても淡々と学習を続けられるように伝える。
そして必ず合格する。
そんな対策講座を今年も私はする。

毎年、ワークブックを開けると、配布資料を見ると、先生の声が聞こえると受験生が言う。嘘みたいだけど本当だそうだ。
ぶすったれて講座参加していた受験生が、最終回に「学ぶことは楽しいのを知った」と言う。

そりゃそうだ。学ぶことが一番好きな私が教えているんだもん。
学ぶ楽しさ、合格する喜び、一粒で二度美味しい。そんな講座のためなら、何でもできるのが不思議。
夕飯作るのもイヤなのにね笑

ああ、イナンクル(´(ェ)`)