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CES2019に行く準備

明けましておめでとうございます。和田です。2019年も始まりましたね。

2019年はCESに行くことから始まるので、CES参加のTipsを備忘録的にまとめてみました。CESに初めて参加される方にはざっくりと概要を把握していただくのにはよいかと思います。

目次
1. CESとは?
2. 各会場の展示
3. Keynote、Conference
4. 回り方Tips
5. その他

1. CESとは?

まずはCES2019の基本情報です。

概要:世界最大級のコンシューマエレクトロニクスショーで今年で52回目
出展者:4500社以上
参加者:18万人以上(150カ国)
期間:2019/01/08 - 11 (ただし、Unvailやメディア向けイベントなどは01/06くらいから始まっている)
場所:Las Vegas市内で主に3箇所で開催
イベント:Keynote、Conference、Exhibition

CESで発表された主なイノベーション一覧をCESを主催しているCTA(Consumer Technology Association)がまとめていますが、下記の通り

Videocassette Recorder (VCR), 1970
Laserdisc Player, 1974
Camcorder and Compact Disc Player, 1981
Digital Audio Technology, 1990
Compact Disc - Interactive, 1991
Digital Satellite System (DSS), 1994
Digital Versatile Disk (DVD), 1996
High Definition Television (HDTV), 1998
Hard-disc VCR (PVR), 1999
Satellite Radio, 2000
Microsoft Xbox and Plasma TV, 2001
Home Media Server, 2002
Blu-Ray DVD and HDTV PVR, 2003
HD Radio, 2004
IP TV, 2005
Convergence of content and technology, 2007
OLED TV, 2008
3D HDTV, 2009
Tablets, Netbooks and Android Devices, 2010
Connected TV, Smart Appliances, Android Honeycomb, Ford’s Electric Focus, Motorola Atrix, Microsoft Avatar Kinect, 2011
Ultrabooks, 3D OLED, Android 4.0 Tablets, 2012
Ultra HDTV, Flexible OLED, Driverless Car Technology, 2013
3D Printers, Sensor Technology, Curved UHD, Wearable Technologies, 2014
4K UHD, Virtual Reality, Unmanned Systems, 2015

我々の暮らしに大きな影響を及ぼしているものも多いのではないでしょうか。2016年以降はまだ更新されていませんが、IoTやHearable、Alexaなどがキーワードとして挙げられると思います。

一方で、シェアリングやサブスクリプション、D2C等のビジネスモデルのイノベーションはキーワードのラインナップにはありません。あくまでも技術を切り口にしているということでしょうか。この辺りがSXSWとは違うところで、CESとSXSWは似ているようで非なるものです。

SXSWのTipsに関しては以下に↓

最近のCESの傾向は

・自動車産業の存在感
・Health、Sleep、Sports x Technology
・Eureka ParkでのFrance、Netherlandsの存在感

などがあるかなと個人的には思っています。今年は5Gや、Blockchainを活用した具体的サービス、eSports周辺のスタートアップ、引き続き健康系テクノロジーなどが話題の中心になるのではないでしょうか。


2. 各会場の展示

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CESは主に3ヶ所で開催されています。

Tech East:Las Vegas Convention and World Trade Center (LVCC) をメイン会場とした大企業中心のエリア

Vehicle tech
Audio Video
Wireless Device & Service, 3D-printing, iProducts
AI & Robots, Gaming, AR/VR, Home Cinema, Drones
Design & Source

SONYやMercedes、Qualcomm等グローバルのビッグカンパニーが展示をしているエリアで、2019年の新製品等が並んでいます。正直、ですよね感は強いです。というかイメージしやすい未来がそこにあります。


Tech West:Sands ExpoとThe Venetianをメイン会場とした大小様々な勢いある企業中心のエリア

Smart Home, Health, Wellness, Fitness, Sleep, Wearables, Sports
Innovation Award Showcase
Eureka Park

Sands Expoの1階がEureka Parkとなっていて、そこには様々な文脈のコンセプトとPoCが並びます。ここで、様々な議論をするのが私は最も好きです。研究というフェーズと時間軸的には最も近いエリアです。

よくあるのが前年にはEurekaで展示していた企業が、翌年には2階で大きなブースを構えていて、話を聞くと資金調達やローンチに成功したというパターンです。1つのモデルケースなのかもしれません。

Innovation Award Showcaseは2階に展示され、各ジャンルでAwardを受賞したプロダクトが並びます。ここを見れば今年のトレンドは掴めるでしょう。ただし、それはオリジナルな切り口にはならない、一般的なトレンドなので注意が必要です。メディアでも取り上げられるので、行かなくても把握はできます。一番良いのは、そこで面白いものがあったらブースに行って話を聞くことです。


Tech South:Park MGMをメイン会場とした一番謎のエリア(笑)

Sports tech
T-mobile

ここは、毎年何なのかよく分かりません。今年はT-mobileがかなりのスペースを押さえています。過去にはAmazonが同様にスペース押さえて、当時出始めだったAlexaのPoCの展示等もしていました。CES2017は完全にAlexaの年でした。


3. Keynote, Conference

Keynote

スピーカー:Dr. I.P. Park, President and CTO, LG Electronics
日時:Monday, Jan. 7, 2019, 6:30 PM
場所:Park Theater at Park MGM

スピーカー:Gary Shapiro, CEO, CTA & Karen Chupka, EVP, CES
日時:Tuesday, Jan. 8, 2019, 8:30 AM
場所:Venetian, Level 5, Palazzo Ballroom

スピーカー:Ginni Rometty, Chairman, President and CEO, IBM
日時:Tuesday, Jan. 8, 2019, 8:30 AM
場所:Venetian, Level 5, Palazzo Ballroom

スピーカー:Hans Vestberg, CEO, Verizon
日時:Tuesday, Jan. 8, 2019, 4:00 PM
場所:Venetian, Level 5, Palazzo Ballroom

スピーカー:Dr. Lisa Su, President and CEO, AMD
日時:Wednesday, Jan. 9, 2019, 9:00 AM
場所:Venetian, Level 5, Palazzo Ballroom

テーマ:The New Mobility Revolution
スピーカー:Elaine L. Chao, U.S. Secretary of Transportation 
                     (アメリカ合衆国運輸長官)
パネラー:Audi, Intel, Reuter, National Safety Council, and Aurora
日時:Wednesday, Jan. 9, 2019, 11:00 AM
場所:LVCC, North Hall, N257

テーマ:New Frontiers in Mobile
スピーカー:John Donovan, CEO, AT&T Communications and Michael Kassan, Chairman and CEO, MediaLink 
パネラー:National Geographic, Magic Leap, Adobe, Deloitte Digital, The Stagwell, Group and Cannes Lions
日時:Wednesday, Jan. 9, 2019, 2:00 PM
場所:Park Theater at Park MGM

最後のKeynote(Panel)が最も楽しみです。

Conference

Conferenceは無料から有料まで様々なラインナップがあります。無料でも面白そうなものもあります。数が多いので紹介しませんが、CES HPから探してみてください。


4. 回り方Tips

4日間あるのでフルで参加される方は、初日に各会場をグルっと回ってみて(これが結構大変)Tech West/East1日ずつ、最終日は気になったところを再度訪問がよいでしょう。

私は初日にTech West、Showcaseを中心に見て、2日目はKeynoteとTech East、Conference、3日目はTech West、Conference、最終日は気になったところを再度訪問する予定です。

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(今話題のGhosnさんのKeynoteの様子)

Keynoteに参加される方は遅くとも30分前には会場に行ったほうがベターです。ものすごい長い列ができています。直前に行くと入れなくなることもあります。特に初めての方は、会場が広いのと分散しているのでどこか分からなくて時間を消費してしまうこともあるので注意が必要です。

期間中、NewsやSNSで情報収集をしておくとより効率的に面白いブースを見つけることができます。私はいつも夜食事などをしながら情報収集しています。チームで参加される方は分担を決めておくとより効率的ですね。

情報収集より商談目的で参加される方は企業によっては、各会場に別の商談スペースを持っていることも多いので、アポを取っておくと担当者と確実に交渉できる可能性が高まります。展示担当が必ず商談できるとは限らないので、CESでの商談の機会を逃すと別日になってしまい、現地で再度交渉というのはコストがかかるのでCESで決めるつもりで準備しておくのが良いでしょう。そういった意味では、明日何時に来てくれたらCEO居るからというパターンも過去ありましたので初日・2日目に目ぼしい企業にはコンタクトしておきましょう。

5. その他

CES期間中はとりあえず歩きます。前回行った際は、毎日20,000歩以上歩きました。こういったイベントは大抵ランニングシューズで参加しています。

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ラスベガスは夏は暑いですが、1月の朝は冷えます。東京と同程度の印象です。しかし、日中は結構暖かく、会場内は暑いというかなり難しい状況ですので、温度調節しやすくかさばらないものがベストです。


今年のCES HPには荷物に関して厳しい制限があると書かれており、大きなバッグや脱いだダウンなどは持ち込めない可能性が高いです。ラスベガス銃乱射事件を受けてセキュリティを厳しくしたのでしょうね。


ラスベガスの食事は高い印象を受けました。ホテルのビュッフェが$40程度でいろいろと食べられるのですが、これが何だかんだ安い印象です。普通にレストランで食事するとなんだかんだですぐに$50を超えてしまいます。


ラスベガスはCESよりもカジノやエンターテインメントの街として知られていると思います。個人的におすすめなのはシルクドゥソレイユです。圧倒的なパフォーマンスを体験することができます。チケットは直前でも意外と取れますのでEntertainment(人を引き込む)というのが何か体験してみてください。


楽しく、実り多いCESにしたいですね。
CESに行く方ぜひ声かけてください。

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