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施術家として、ホッとした話。

33歳になる女性の方が義理のお母さんに伴われて来ました。
というのも

妊娠6ヶ月になってお腹の赤ちゃんが動かなくなったのです。
調べてみると心音が無い。
へその緒が細くなっていて赤ちゃんに栄養がいかなくなって
寂しいことに亡くなっていたのです。

5ヶ月になると胎動が始まります。
お腹の赤ちゃんがピクンと動きだす。
妊婦さんが一番最初に生命を宿している実感がこの時期です。
嬉しい矢先の悲しい出来事。

それで残念ながら人工流産の手術をなさった。
後日お腹の状態を診てもらったら
子宮に血液がかなり残っていたのです。
一週間後に再び診て
血液が残っていたら子宮洗浄の治療をしましょう。と言われたのです。

だけど洗浄するのは気持ち的にイヤなのです。
カラダを整えて血液を排泄させてくれませんか?ということで
お義母さんと一緒に来院されたのです。
お義母さんはかれこれ35年以上付き合いになりますかね。
体調に変動があると施術を受けに来られます。

それで施術して
2日後に血液が排泄されたそうで。

だけど病院で検査したらまだ残っていましてね。
残念ながら全部排泄されてなかったので
お医者さんは子宮をきれいに洗浄したのです。

それで3日後にどうなっているか確認しようと。

そして確認してみたら
なんと前回残っていた血液よりも多く溜まっていたのです。

それでお義母さんはびっくりして
もちろんお嫁さんも大変なショックで
途方に暮れてしまって
それでなんとかしてくれ、と再び電話がありまして。

おそらく
これだけ血液が溜まってしまったということは
胎盤が剥がれたところから出血しているのだろう。
洗浄できれいになったのは良いが剥がれたところも刺激されたため
出血したのだろう。

それは子宮が収縮してない状態を意味していて。
子宮が収縮してくれれば自然と傷口は閉じるので
出血は起きなくなるだろう。
と仮説を立てたわけです。

ただ施術そのものはシンプルで
カラダを整えたあと
腰や骨盤をさすったり
お腹に手をおいたり
最後にキュキュッと骨盤を締める。

翌日になって
血液の排泄は丸一日続いたのだそうです。

再び病院で検査したところ
溜まっていた血液は全部排泄されきれいになっているので

「もう来院しなくても良い」と言われ、
ほんとにホッとしましたとお礼の電話をいただきまして。

施術そのものは
ちょっとしたコツはあるものの
治療家だったら誰にでもできる簡単な方法。

とは言うものの
こっちも二回だけの施術で解決して
正直ホッとしました。

流産したというだけでもかなり落ち込みます。
ましてコロナ禍で
感染者が昨日は100人、今日は200人と言われる東京。
それだけでも不安。そのうえマスコミは恐怖を煽るような報道ですので。
そのお気持ちは察して余りあります。

お嫁さんはかつてバトミントンをやっていて
「おぐしおさんたち」とも一緒に練習していて
オリンピックを目指していたほどの立派な体格です。

しばらくは母体を休めることに専念して
ほのぼのした気分で生活してくれたら

きっと、
丈夫な赤ちゃんを授かるよ。

きっと。

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