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【いいね350超え】多弦ギターに興味があるなら直ぐに買った方が良い

こんにちはToshikiです。
以前こんなツイートをさせて頂きました。

いいねやRTがここまで付くのは久しぶりで予想外の反響だった事もあり、割と驚いています。

Twitterでは細かいことをお話しできないので今回はどうして僕が「多弦ギターを直ぐに買った方が良いのか?」という内容について少しお話ししていこうと思います。

今回のnoteは多弦ギターに興味が有る人に向けて発信したツイートの少し深い内容になりますがあくまで僕個人の考え方という事を理解して読んでいただけると幸いです。

多弦ギターに少しでも「興味」がある人に向けたツイート。

始めに今回のツイートの内容は決して多弦ギターの購入を「強要」する意味では無かったという事をお伝えしておきます。(noteの記事画像が少しそんな感じに見えますがそんな事はありません。)
ツイートは多弦ギターに興味がある方&将来購入を視野入れているけどなかなか手を出す勇気がない方に向けて発信した内容です。

多弦ギターは魅力が多い楽器ですが同時に扱いこなせるまでに時間がかかる事や低音弦を実際に使用できるジャンルの幅が狭いデメリットも存在します。それを実際に触って理解していく為にも「興味が有るなら考えるより早く購入した方が良い」という意味でツイートしました。

ギターだけど少し違う弦楽器

多弦は実際に演奏する上で6弦ギターの応用でまた違う弾き方を身につけていかないといけない部分があります。

経験上一番苦労したのは「ミュート」と「左手の使い方」でした。

左手の話
個人差が有りますが男性の場合、右手の手刀部分で6弦ギターをブリッジミュートするのは割と簡単だと思います。
多弦ギターの場合だと右手のミュート範囲に限界が出て、
低音弦以外の弦を弾いただけでも振動で低音弦側が揺れて音を出してしまう厄介な部分が多いです。

解決策としてFRETWRAPSなどを取り付けて演奏する方法もあります。
しかし、音が鳴る時は鳴ってしまうので両手でミュートする事を今まで以上に意識して練習する必要があります。

また多弦はネックのスケールが長くなるので左手にかかる負担も大きくなったり、ネックの縦幅も広くネックを握り込む形で持てるのはせいぜい7弦までがギリギリだと思います。演奏フォームが左右大きく変わっているのでプレーヤーによってはこの段階で挫折する人も多いと思います。

多弦はまだ全てのポピュラー音楽に届いていない楽器

僕の個人的な考えですが
現在多弦ギターに需要はありません。アーティストが自分で需要を作っていく楽器だと思っています。

浸透したと言われている7弦ギターでも国内外2019-2020年の全ジャンルヒットチャート曲からそのサウンドを聴く事は決して多くないです。
しかし需要が低い=実験できる幅が今は広という考え方もできます。

一部の楽曲で浸透している多弦のサウンド。実はクラシックや一部の民族音楽で多弦ギター(ギターに近い民族楽器)は昔から存在していて使われている事があります。7弦ギターの先駆けになったSteve Vaiもクラシックに7/8弦ギターが存在すると知ってからIbanezに制作を依頼したらしいです。

多弦で需要を作ったアーティスト達

Steve Vai
1990年発表Passion and Warfareから7弦で常に曲を出しています。
このアルバムから影響を受けたバンドも多くロックギターの時代を変えた人物として象徴されてます。
多弦ギター=Djent(ジェント)と思われがちですが、Vaiの場合はコードの響きを分厚くしたりスケール内で上下できるレンジを広くしたりのパターンがとても多いです。

最も7弦ギターの音が聴き取れるアルバムだとThe Story of Light(2012年)。
タイトルトラック(1)、Velorum(2)、Weeping China Doll(9)で使用。

Tosin Abasi / Javier Reyes (Animals As Leaders)
おそらく誰でも知っている世界最強の多弦コンビです。
8弦ギターでベース的奏法やクラシックギターの奏法を取り入れた事で超有名になりました。とりあえず笑っちゃうくらい上手いです。
何食べて、どんな生活していたらこんな演奏できるんでしょうね。。。

ISAOさん
僕の中でISAOさんは昔から日本人多弦奏者の中でトップの方です。
技術も音楽も素晴らしい&Young Guitarで数多くの解説フレーズを紹介してくれるのは国内外問わず教則本などの資料が少ない多弦プレーヤー達には有難すぎます。

ichikaさん
楽曲によって様々なチューニングを使い分けたり、タッピングメインで多弦ギターをピアノやハープの様に弾く奏法やノスタルジックな音使いと楽曲は直ぐにSNSで拡散されて世界中のギタリスト達に大きな影響を与えました。
多弦は別にレギュラーチューニングで弾く必要性がありません。
弦が多い=色々とチューニングをいじり幅広い音域で弾く事ができる素晴らしい楽器です。

音作りや機材などの見直しが大きく必要

一般的なギターアンプはそもそも6弦エレキギターのピックアップに合わせて作られています。
7弦まではおそらく許容範囲内ですが8弦、9弦と増えてくると音が低すぎて耐えれません。
機材にかける負荷を軽減させる意味でも、低音弦をハッキリ聴き取れる音で鳴らそうと思ったらデジタルアンプ・マルチエフェクターなどへ移行するのが自然な流れだと思います。 

そう思うと出費が意外と重なる楽器です( ´Д`)・・・

またアンサンブルやバンド内で覚えておきたいのが低音弦がベースと被る現象。お互いの役割をしっかり理解してメンバーとコミュニケーションを取り合う事が必要不可欠。

まだ新しい楽器だからこそ作れる新しい音楽

既に様々なアーティスト達が出てきて多弦で考えられることはやり尽くされたと思われますが決してそんな事は無いと僕は思っています。

スケールの大きな話をしてしまいますが世界は広いです。
毎日新しい音楽が生まれて新しいプレーヤーが出てきます。そこで突き抜けようと試行錯誤していく過程で多弦ギターを使う事は自然な流れだと思います。

何十年かかるかわかりませんが本当の意味で多弦ギターが浸透して様々なジャンルの楽曲で聴ける様になるまでが僕は楽しみです。

僕個人の文章をここまで読んでくれた方はおそらく既に多弦の魅力に取り憑かれていてきっと僕以外の人が書いた文章でも全て読み尽くしていると思います。きっと後悔はしません。直ぐに買って色々実験してみましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございます。
また次回

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