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1ドル=150円をどう捉えるか

昨年10月くらいだっただろうか、一時1ドル150円に達したのは記憶に新しいだろう。ロシアのウクライナ侵攻で有事のドル、信用力の高いドルが買われたことや、日本の長年にわたるゼロ金利やマイナス金利といった政策の一方で、米国やEU諸国などの金利の引き上げによる金利差の拡大も相まって今もなお円安が続いている。

日本も金利を引き上げることで、金利差を縮小できれば円安に歯止めをかけることが出来るだろう。だが、金利の引き上げは容易ではないため、今のところあまり期待はない。

周囲では今は円安だから大人しく国内にいて国内で消費する方が良いみたいな声も聞こえてくる。だが、それは捉え方次第であり僕の見解はまた違う。違った見解をしている人たちは、既にそれをチャンスにしている。どういうことかというと、ゼロ金利の日本から殆ど無料のような金利で円を借りて、円を借りれるだけ借りて例えば1億円を借りるとすると、それを使いそのままドルの国債などを買ったりしているのだ。要は円を借りてドルを買うという原理だ。

そうするとそれだけで日米の金利差で儲かるわけだ。ドルやユーロを買うだけでずっと儲かり続ける。そしてそういう人が増えていくたび、さらにドル高、ユーロ高が続くためもっと儲かっていく仕組みだ。

そのドルやユーロを利用して海外で消費していくという流れになる。大人しく国内にいる必要もないし寧ろ海外に行く方がさらなるビジネスチャンスに出会える。物事は考え次第で今の置かれた状況、円安をどう捉えるかではないだろうか。


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