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妻の妊娠中にやらかしてしまった失敗

大過なく妊娠期間を過ごし、いよいよ臨月を迎えました。妻は里帰り出産のため、私は数年ぶりの一人暮らし生活です。これを機に、まだ少し早いですが妊娠期間中のことを振り返ってみます。家事は率先してほとんどやり、妻の体と精神に気を配り、自分では概ねしっかり対応できたとは思っていますが、失敗してしまったこともあります。でも、「幸せな妊娠生活だ」と妻が言ってくれたのでそれが1番嬉しいです。

長い不妊治療の末の妊娠

以前の記事にも書きましたが、私たち夫婦は足掛け4年にわたり不妊治療を続けていました。原因は妻のPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)です。詳しい内容は↓に書いています。

3年以上にわたる不妊治療にかかった費用|toshiki_on_a_diet (note.com)

長い不妊治療の割には、ようやく手に入れた妊娠という成果に対してそこまで気分の高揚感や達成感はなかったように思い起こしています。冷静に受け止めた感じです。上手く行かない時期が長かったのでこれからも何かしら問題が続出するんじゃないかと身構えていました。長い不妊治療を続け上手くいかない結果が続いた為、将来を楽観視するという感覚が持ちにくくなったのだと思います。

あまり過度の期待はせず、それでも出来る事は全てやる、と言った意気込みでの妊娠生活の始まりでした。初期の時点では周囲の人には誰にも言わず、唯一妻の母にのみ経緯を伝えました。

つわりの症状と取った対応

妻のつわりの症状は軽くはなく、かと言って日常生活に支障をきたす程重すぎるということもなく、といった感じだったでしょうか。他の妊婦さんと同じように食べ物も臭いも駄目になりました。妻は特に米を炊く臭いが駄目でした。こればかりは本人にしかわからない苦しみなので、私としても的確に言い表せているか心許ないです。

私としては家事全般を行い、特に炊事と料理の時は妻が自室で寝ている時のみに行うなど工夫しました(私が交替勤務なので時間調整に苦心しました)。

安定期を迎え、旅行に行く

安定期に入り、この頃から私の実母や職場にも妻の妊娠の事実を伝えました。そしてつわりの症状も治り体調も回復してきた為、思い出作りと里帰り出産でお世話になる義母と義祖母に対するおもてなしを兼ねて4人で家族旅行に行く事にしました。もちろん遠出はせずに、1泊2日の予定で自宅からすぐ近くの旅館に泊まりました。4人分の料金かつそこそこ値段の張る旅館なので出費は痛かったですが、良い思い出になりました。

旅館での食事はビュッフェ方式だったので好きな物が選べるし生物も自分で避ける事が出来、妊婦にとっては都合が良かったです。因みに妻は寿司が好きで妊娠期間中もしょっちゅう回転寿司に2人で行っていたのですが、最近の(昔から?)回転寿司は生の魚以外にも様々なバリエーションの料理が出てくるので食べられる物が多くこれもまた妊婦にはありがたいですね。安価なのもありがたいです。円安が続く中いつまでこの値段でこれだけ美味しいお寿司を提供してもらえるのか気になります。

あるまじき大失態

妊娠中の妻の夫としては有り得ないような大失敗について書きます。対応がたまたま上手く行えたので大事には至りませんでしたが、もし一歩間違えていれば妻もお腹の子も大変な事態になってしまっていた可能性があり、猛省しています。しかし失敗についても書く事で注意喚起につながれば良いと思い恥を忍んで書く次第です。

妊娠中期のある日、私はどうしても食べたくなってしまったものがあり、特に深く考えずある海産物を買ってきて食べたのです。その海産物の名前は「牡蠣」。そう、ノロウイルスの被害をもたらしかねない危険なものなのですが、私は特に気にせず食べたいから食べる、と言った気持ちで晩御飯として食べました。するとその日の寝る直前になって急に吐き気に襲われトイレで嘔吐してしましました。

この時点では風邪を疑いましたが、吐き気と腹痛が連続した時点ですぐにノロウイルスと判断しました。10年以上前にノロウイルスに罹患した事があり、その時の経験からすぐに気がつけました。そして、先程食べた牡蠣が原因であることも。即座にトイレの消毒と私の触れた場所の消毒、使用するトイレを別々に分ける事と(我が家のトイレは2つある)寝室を別々に分ける事を実施しました。

ノロウイルスは普通のアルコール消毒では対応出来ず、専用の消毒液が必要です。ノロウイルス用の消毒液を常備しておらず、普通のアルコールを用いた為、その時行った消毒には意味がなかったのですが、翌日すぐにノロウイルス用の消毒液を買ってきて使い、改めて消毒しました。

素早い対応が功を奏したのがは分かりませんが、妻か体調を崩す事はなかったです。ノロウイルス検査キットを使い専門の機関に送り、私の体からノロウイルスが検出できなくなったのを確認してから生活は以前のように戻しました。

今回は結果的にたまたま上手く対応出来ましたが、妻の妊娠中は自分の体調にも食べる物にも注意しなければならないという言わば当たり前の事が意識から抜け落ちてしまっていた事は大きな反省点です。

大きな問題なし。赤ちゃんの気になる所見なし。喧嘩もなし。

お腹が次第に大きくなり妊婦検診は月に1回から2週に1回に増えました。仕事と被る時は予め休みをもらいつつ毎回病院への送り迎えを行いました。私の場合は交替勤務者なのでより都合がつけ易く、これは交替勤務の数少ないメリットなのかも知れません。

妊娠中は妻の精神が不安定になりマタニティブルーになったり夫婦間の精神的な軋轢や喧嘩が絶えないとよく言われますが、私たちの場合は本当に一切喧嘩なく精神的に安定した状態で過ごす事が出来ました(念の為付け加えておくと結婚当初は喧嘩する事も結構ありました)。私としては何か特別な事をした訳ではなく当たり前の生活を当たり前に行っていただけ、という意識でしたが、出来る限り妊娠中の妻に気を使う事をしていたのが良かったのかも知れません。

とにかく平穏無事にここまでこれた

妊娠生活は人によってもお腹の中の赤ちゃんによっても違いがあり、まさに千差万別なのだと思います。私たちの場合は特にトラブルも心配事もなく喧嘩も精神的な不安もなく、思い起こしてみればないない尽くしの妊娠生活だったような気がします。「なんでもないようなことが幸せ」という言葉の意味を噛み締めます。

「幸せな妊娠生活だ」と妻に言ってもらえた事は私の中で小さな誇りと感じています。あともう少しの期間、無事な出産を祈りつつ、この言葉に恥じないように行動して行きます。

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