【不動産・投資編】不動産価格はなぜここまで上がっている?政策金利との関係について

今日の日経で、東京23区の新築マンション平均価格は1億1475万円だったという記事が出ていました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC191AI0Z10C23A6000000/

もはや誰が買えるんだという話になりますが、なぜこんなにも不動産価格が上がっているのか、その理由の一つである政策金利との関係について解説していきます。

以前こちらの記事で政策金利と為替、株の関係について解説しました。
https://note.com/toshihoken/n/n93ad489780cd

不動産の価格もこれと関連性があります。
まず、金利との関係について、株や為替のことも併せて結論をまとめると、以下のとおりです。

【政策金利が上がった場合】
⇒・不動産価格は下がる。
 ・通貨価値は上がる(円高になる。)。
 ・平均株価は下がる。
 
【政策金利が下がった場合】
⇒・不動産価格は上がる。
 ・通貨価値は下がる(円安になる。)。
 ・平均株価は上がる。

通貨価値と平均株価については、先ほどの過去記事をご参照ください。

不動産価格がなぜこのように関係するのかというと簡単で、住宅ローンや不動産投資ローンの金利が影響するからです。
政策金利が上がったときと下がったとき、それぞれ以下のような流れになります。

政策金利が上がる
⇒住宅ローンや不動産投資ローンの金利も上がる。
⇒不動産を購入した場合の毎月のローン返済額も増額する。
⇒不動産の買い控えが多くなる。
⇒不動産価格が下がる。

政策金利が下がる
⇒住宅ローンや不動産投資ローンの金利も下がる。
⇒不動産を購入した場合の毎月のローン返済額も減額する。
⇒不動産が多く買われるようになる。
⇒不動産価格が上がる。

今の日本は金融緩和政策により金利を下げ続けています。
つまり、後者の「金利が下がったとき」の流れに乗っており、これを要因の一つとして、不動産価格が上がって、現在に至るのです。

では、今は不動産価格が高いから買い時ではないのかというと、一概にそうは言えません。
そちらの解説については、次回の記事で解説します。

(今まで1つの記事が長すぎたので、読みやすさも考えて短く小分けにしていこうと思います。)


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