【不動産編】家を買うときに考えるべきポイントは?

前回の記事では「賃貸か売買か」をテーマに、売買派である筆者の考えについて記載しましたが、今回は不動産購入をするに当たって資産価値が減らないためのチェックポイントについて記載していきます。

なお、ここで記載する内容はあくまでも資産価値として見たときの一般論です。
住まいの購入時、個人の価値観で譲れないポイントがある場合やとても気に入った物件があった場合は、ご自身の気持ちに従って選んでいただくことが一番です。
 
では、本題を記載します。
結論として、最重要なのは「立地」だと考えています。
以下、理由を記載します。
 
まず、同じ価格で「建物は豪華だが立地が悪い物件」と「建物は古いが立地が良い物件」があったとき、後者の方が資産価値としては高いと考えられます。
なぜならば、建物は劣化するが土地は基本的に永続するためです。
 
どれほど豪華な建物でも、年数が経てば経つほど価値は下がっていきます。
上がることは基本的にありません。
 
一方で、土地は劣化するものではなく、相場によって価値が上がる可能性もあります。
(もちろん、下がる可能性もありますが…)
 
また、数十年経って不動産を売却するというとき、買主が建物をそのまま使う人であれば良いですが、古いから取り壊して新築を建てるような場合だと、今ある建物が立派で強固な造り(鉄筋コンクリートなど)であればあるほど、解体費が高額になってしまうため、負の要素になることもあり得ます。
 
よって、不動産購入の際、土地と建物では「土地」の方に重点を置いた方が良いと言えます。
 
次に、土地を選ぶ際に何を基準にすべきかについてです。
これは「駅距離」と思われます。

 
筆者はもともと不動産業界で勤めていましたが、やはりこれは不動産の価格を算出するに当たって非常に大きなポイントです。
駅距離が近ければ、割高でも購入する不動産業者は多いです。
一方で、駅距離が離れていると、割安でも買わず、「そもそも検討しない」という業者もあります。
(例えば駅から徒歩20分の土地でマンションを建ててもなかなか売れず、全ての部屋を客付けして売却するのが非常に大変だからです。)
 
一般的な感覚でも、駅から遠い物件を選ぶ理由は「価格が安いから」くらいしかないかと思います。
つまり、駅から遠い物件は売却価格ないし家賃を低く設定せざるを得ないのです。
 
どの程度の距離か、という点については、目安として駅から徒歩10分圏内の物件で考えると良いかと思います。
 
なお、都内で考えるならば、都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)あたりで検討するのが資産価値としては最も安定するかと思われます。
高額ですが、ローンさえ組めればリスクは高くありません。
 
都心5区は資産価値が下がりにくく、それはつまり、売却する場合に買った金額より大幅にマイナスになることは少ないため、いざとなれば売却してローンを返済できるからです。
 
逆に、中途半端に高い物件をローンで買って、いざ売らなければならなくなったときに、買った値段より1000万円低い金額でしか売れなくなったときなどが一番怖いです。
都心5区であればそのような可能性が低いので、多少総額が高くなっても「アリ」と言えます。
 
以上のことから、物件を選ぶ際は建物ではなく土地を中心に考えるべきであり、立地が良い場所を選ぶと資産価値として高くなるということが言えます。
 
これから購入を検討する方の参考になれば幸いです。

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