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オレンジマーマレード

    子供の頃はオレンジマーマレードが大嫌いだった。ジャムなのに苦いこのジャムは大人の食べ物とという子供の意識があった。時が経ち40代も半ばに差し掛かるとこのほろ苦さが絶妙な旨さに感じてしまう。大人になるってこういう事なんだろうな。。。

先日、Costcoで大量に大袋に入ったオレンジが安かったので買ってしまった。帰ってからいくつか食べてみたら、とにかく酸っぱい!!思った味と全然違うし、酸っぱいオレンジを15、6個どうすればいいのか。。。。我が家で使うジャムは基本的に僕が作っているので、久しぶりにマーマーレードを作ることにした。

材料
オレンジ         6個
グラニュー糖       果実と皮の50%の重さ

① オレンジを水道の流水のお湯でよく擦りながら洗う。アメリカ国内でもやはり表面には防カビや農薬が付着していると思われるのでよく洗う。

② オレンジの皮をピーラーで剥く。この時に気をつけなくてはいけないのは、実と皮の間の白い部分をなるべく皮に残さないこと。この白い部分は苦味が強く食感も悪くなってしまう。

③ その剥いた皮を細切りにする。この時にきちんと並べて千切りにすると均等に切れる。

④ 3の皮を熱湯で5分間茹でて、苦味を取り除くと同時に柔らかくする。それを合計2回繰り返す。2回目が終わった時に10分ほど流水でさらす。

⑤ 水で皮をさらしている間に計量を行う。まずは実を8当分に切る。そして、さらし終わってよく水気を切った皮も秤で重さを測り、その半分の重さのグラニュー糖と共に鍋に入れてよく混ぜたら10分ほど放置して、身から水分が出てくるのを待つ。

皮と実の重量
858gの50% 2グラム少なかった。ま、いいか。
混ぜ合わせた直後


10分後
水分がいっぱい出てきた。

⑥ 加熱していく。10分経ったら耐熱ゴムべらや木べらでよく混ぜながら強火で加熱していく。段々とグラニュー糖が溶けて、沸騰してきたら中火に弱めて、煮詰めていく。

鍋の周りが沸いてきた。

⑦ 始めの加熱中はずっと混ぜ続ける必要はないが10分に一度ぐらい鍋底を掻くように混ぜる。30分が過ぎる頃になると水分は半分ほどになるので、そこからは鍋に集中して焦げないように常に満遍なく混ぜ続ける。この間に保存容器も煮沸消毒や加熱消毒をしておこう。今回はメーソンジャーを300度(148℃)のオーブンで5分間加熱消毒をしました。

加熱開始15分ほど
保存容器は必ず加熱消毒しておくこと。カビが増殖する原因となる。

⑧ 鍋の水分が1/4ほどに煮詰まったら、ハンドブレンダーで撹拌する。ここでの目的は皮を粉砕して口当たりを良くする事だが、撹拌し過ぎてピューレ状にはせず、少し皮が残る程度にすると柔らかくなって、粒状になった皮を噛んだときにオレンジの香りが口に広がる。そんなイメージを持ちながらやってみよう。もし、ハンドブレンダーがない場合は普通のブレンダーで構わない。ただ、撹拌後に鍋に戻して再度、ジャムを加熱殺菌しよう。ブレンダーは煮沸消毒はできないので、ブレンダーから加熱消毒した容器に入れてもカビの原因になってしまう。

かなり煮詰まり1/4になった状態
軽く撹拌。食感を残すためにピューレ状にしてはいけない
ブレンダーは加熱消毒はできないため念の為にもう一度、マーマレードを加熱する。

⑨ 加熱消毒した容器に出来上がったマーマレードを入れて、室温で放置し粗熱が採れたら、蓋をせずに冷蔵庫に入れて41℉(5℃)になったら蓋をしっかり閉める。

冷めると濃度がさらに濃くなる為、熱いうちに容器に入れた方が空気が入りにくい。

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