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「あめたち」という音楽プロジェクトの1st EP「4つの歌」をリリースしました

歌というジャンルはメロディが先に作られることが多いようですが、舞台で歌が用いられる場合は既に脚本がある中で、普段とは逆に言葉からメロディを作ることになります(もっとも、1960年〜1970年代くらいまでは歌詞が先につくことが多かったのだろうと思います)。

「あめたち(公式サイト)」というプロジェクトでは、そうした自分の立ち位置の特殊性を活かし、昭和の時代のように言葉から先に歌を作ったらどうだろうということで始めました。現在、「4つの歌」という4曲入りEPの配信を各サービスにて行っています。配信の収益は当面の間、この間所属することになった横浜ボートシアターに全て寄付します(寄付をやめるタイミングでまた告知します)。

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本作のジャンルはごった煮です。収録4曲の中からランダムにジャンルを取り上げると、沖縄、インドネシア、ハワイアン、レゲエ、ファンク、歌謡曲、ハウス、エレクトロニカ、中東、サンバなどなど、かなりいい加減に混ざってます。

「マンゴーの歌」

実はプロジェクトのコンセプトに反してメロディから先にできている曲です。沖縄のような、インドネシアのような架空の南の島をイメージしたフレーズです。最初はもっと速かったけど、ある時期グッと遅くなり南国感が高まりました。作詞は吉岡紗矢。

「MPのテーマ」

さらばアメリカ!』の歌と台本のセリフから作りました。メロディがついていたのは最後のリフレインだけなので、大半は演劇とは無関係に、後でメロディをつけたものです。他の部分は台本から僕が構成しております。アメリカに泣く泣くケツを差し出す日本の悲哀とヤケクソさをイメージした曲です。作詞は遠藤啄郎。

「二つの舟」

今度東北でツアーをやるらしい『創作影絵人形劇「極楽金魚」』から。単独で切り出すとどうしても原作のストーリーはぼやけるので、思い切って違う意味合いを与えるようなアレンジにしました。作詞は遠藤啄郎。

「死んだ人は死んではいない」

横浜ボートシアター伝説の旗揚げ公演『やし酒飲み』の台本から。この曲は元々歌ではなかったコロスによる集団語りを僕が勝手に歌にしたものを、作者の遠藤さんにちょっとだけ言葉を直してもらいました。作詞は遠藤琢郎。

余談と予告

伝え聞いたものも含めて既にいただいた感想には、「天才」「意外とポップ」「癒し系」「深い」「ライブやればいいのに」などといったものがあります(ライブはそのうちやりたいと思っております)。宣伝のためとはいえ自分で書くと恥ずかしいものです。それもこれも全て与えられた素晴らしい言葉の数々、そして協力していただいた皆様のおかげです。ありがとうございます。

最後に、これからShell Mound Picturesという映像チームに本EPから3曲ほどMVを作ってもらえることになっています。楽しみです!

実は既に曲としては出来上がっているのがもう2曲あり、それらは今回リリースしたものよりもさらに「あめたち」らしいと個人的には思っています。早く世に出したいところです。

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