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全て忘れる為に一回いろいろなぞってみる

10月のテーマは「全て忘れる」
この「忘れる」というのは結構前から大事にしている言葉でもある。
元々はこれは私の好きなジャズミュージシャンのマイルス・デイヴィスがチャーリー・パーカーから「沢山練習して後は本番で全て忘れるんだ」という趣旨の事を言われた、というのをどこかで見た事から来ている。

本番で忘れちゃったら意味ないじゃないか!
と思うかもしれないが、それでいいのだ。

私なりにかなりわかりやすく解釈した言葉で言えば「練習は身体に染み付いてるから本番では爆発することだけ考えろ」みたいな感じだと思っている。
この言葉を知った当時はミュージシャンとしての活動を沢山していた時だったのでステージに上がる上での助けになったし、その後のあらゆる場面で役に立っている。習った事を思い出そうとしたり再現しようとしたりすると、その時点で雑念になるのだな、と実感する事が出来た。
でも大人になる程この忘れるというのは難しいのではないのかな?と思ったり。夢中になるのがまずは必要だろうが、ここぞという場面で夢中になるのは案外難しい。

この休みの期間の「全て忘れる」はそのスケールを大きくして考えているという感じ。だからその為に自分がやって来た事、見てきたもの、などいろいろなぞって復習しようと思っている。今の自分がどうなっていくかを知る為にこれまでの自分を模って来た物を見ていく。
そしてそれが終わったら後は全て忘れて広野に突っ込んでいこうと思う。
後は爆発するのみ。


X-Pro3 + XF35mm F1.4 r / classic neg

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