蛹へ
人生の中で、「あ〜変化の時が来てるな」と感じながら過ごすタイミングがある。
人間関係だったり、仕事だったり、住む場所だったり、何か一つだけでなくあらゆる事がいっぺんに変わる時。
今の私はまさにそんな感じだ。
それに対する疲れやしんどさみたいなのはなく、「いいんじゃない、これからどうなるんだろうね、楽しみだね」という感じ。
とりあえず、職場が変わった。
会社が変わった訳ではないので働く内容は今までと変わらないのだが、これまで徒歩圏内だった職場から、公共交通機関で片道1時間半のところに変わった。
これは私自身が望んだことだった。別に通勤時間を長くしたかった訳ではないが、とりあえず環境を変えたいと思って異動願いを出し、空いていたのがそのお店だっただけだ。
生活リズムを今変えているところなのでその点に関しては苦労があるが、でも通勤時間が長いのも悪くないと思っている。その間に本を読めるし、noteを書くことも出来る。勉強だって出来る。強制的に生まれる時間のお陰で、そこを有効活用しなくてはならなくなる。電車に揺られながら、スマホでゲームをしているスーツのおじさんの横でプラトンを読むTシャツの私。
そして、写真の仕事を再開しようとごそごそ準備をしている。
私は人の為に写真を撮る方がクリエイティブになれるという事を、認識する事があった。人の為に写真を撮ろう、それでお金を稼ごう。自分の写真は引き続きモノクロフィルムをメインで。そう思い、機材を揃えたりライティングの勉強や練習をしている。予定では10月頃から本格化する。
それに伴って、誕生日までに20代の写真をまとめたポートフォリオを発売する予定だったが、過去だけでなくこれからの事も同じタイミングでわかるようにしたいと思った。なので写真集と同時に今後の活動を載せていくサイトを10月にまとめて発表する予定。
そしてそして、30歳になり新たに大学に行こうと画策をしている。
大人になってから勉強の楽しさや意味を理解し、「自分の興味がある分野をちゃんと勉強したいなぁ」と思うようになった。本を読むなどして自分でも勉強をしていたが、アカデミックな場でちゃんと勉強するのに意味があると思い、通信制の大学への進学を考えている。8月に出願して無事に通れば、これまた10月から学生である。全ては10月。決戦は10月。
こんな感じで、今は変化の最中という感じだ。
30年続いた幼虫の期間が終わりを迎え、蛹になろうとしている。人生の中で蛹が2ヶ月ってこともないし、30歳で羽化してしまったらその後短命そうなので、今後4年ぐらいは蛹の期間かな。
昆虫は蛹の時に身体の中を一旦どろどろに溶かして、それを成虫の姿として再構築するらしい。
私も今後数年は取り入れては溶かして、取り入れては溶かしてとしなくてはならない。溶けたものが作品だったり仕事の成果として身体からはみ出るだろうが、羽化する時にはそれらがしっかりと固まっているはず。
しかし羽化のタイミングとはどんな時だろうか。
それも結局その時になったらわかるのだろうか。
自分は一体どんな羽化をするのだろう。
綺麗な形になれるよう、今後数年をまたしっかり過ごそうと思う。
フィルム写真の文化の一助になるよう活動を続けたいと思います。フィルムや印画紙、薬品の購入などに使わせて頂きたいと思うので、応援の程よろしくお願い致します!