見出し画像

雲は簡単なモチーフなのに飽きない

6月になり、天気の良い日は気温がぐんと上がって暑い日が増えてきた。
同時に広島は梅雨入りもしたらしいので雨の日も増えるだろうが、それが明ければいよいよ夏がやってくるという時。

同じ晴れた日でも四季によって表情は違う。
寒い季節はすっきりと澄んだ空、雲もキラキラしている。
暑い季節は視界のコントラストが高く、雲は生きものような迫力を持つ。
まだまだ本格的に暑い訳ではないので夏本番の空模様には遠いが、それに近いものを感じるようになってきた。

雨が降った翌日、散歩に出かけると空には雲が浮かんでいる。
この日の雲を見て急に写真を撮り始めた頃の感覚が蘇ってきた。
写真を撮り始めた頃はモチーフとして雲をよく取り入れていた。モノクロでコントラストを高めに雲を切り取るのが好きで、しかもその表現をし始めたのは初夏や夏の生き物のような雲に魅了されてからだった。

この日の雲はそれらを思い出すような力を持っていた。
何だか久しぶりな感覚を胸にスナップが捗る。
雲はやはり良い。

簡単なモチーフではあるが、時間が経つと形を変えたり違う場所に流れて行ったりでいつまで見ていても飽きない。


フィルム写真の文化の一助になるよう活動を続けたいと思います。フィルムや印画紙、薬品の購入などに使わせて頂きたいと思うので、応援の程よろしくお願い致します!