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文字通り休むということを知る

別に「私の人生は休みというものを知らなかったぜ」みたいな話ではなく。
ただ単に外に出てぼーっとベンチに座るみたいなことを最近ようやく覚えたというだけ。

昔から暇があればカメラを持って外に出るようにしているのだが、心身の不調によりここ最近はあんまり外に出られなくなっていた。
私の場合は花を撮りにいこうとかここの景色を撮ろうとかそういった目的はあまりないので、とりあえず歩きにいこう、という感覚だったのだがそれすらも出来ない。

休む期間に入り、自分の普段の行いを省みる時間が増えたのだが、よくよく考えたら歩きに外に出た場合ほぼ休むことなくずっと歩きっぱなしになる事がほとんどで、それはそれであまりよくなかったのかなと気づく。
ただ、くたくたになるまで歩き続けてその上で撮る写真やその時出てくる考えには何かしらの価値があると思うので、それ自体は多分ライフワークとして行うのだが、今みたいに違うベクトルで疲れてしまっている時は休んでもいいんだよと。その為に至るところにベンチがあるんだよと。

何を普通のことを、と思われるかもしれないが、大真面目に今までその考えに至らなかったのだから不思議。

という事で昨日は1時間程歩いた後、「よし座ってみよ」と思って川沿いのベンチで休んでみることにした。
途中のコンビニでサンドイッチとお茶を買ってそれらをまず平らげる。
天気は良くて少し暑い日だったが木陰は涼しい。
kindleに入れている本でも読もうかなと最初は思っていたのだが食べ終わってからは猛烈に眠くなってしまい、そのまま少し目を閉じる。
ベンチだから寝る姿勢が難しくちゃんと寝る事はなかったがうとうとする事は出来た。
なんだ、意外とこういう過ごし方も出来るじゃないか。

歩いて歩いて自分を追い込むのもいいけど、いざとなったら座って休むという事も出来るんだという選択肢が見つかった。
そんな1日だった。


X-Pro3 + XF23mm F1.4 R / ACROS

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