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フォトエッセイ

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写真と共に私の考えている事などを綴ったものです。
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#モノクロ写真

人の写真に勝るものはない

今度初めての個展を開こうと思い、そこでの作品達をどうしようかと考えていた。 広島のスナップを載せてモノクロでの街を体験してもらうか、 それとも芸術性を求めて撮り溜めている作品達を使うか… しかし辿り着いたのは、人の温かさを感じられる写真達で個展を開きたい、という答えだった。 コロナの影響で経済ダメージが取り沙汰される事が多いが、自粛や在宅ワークなどの環境の変化で疲弊してしまっている人々の方が私は心配だ。 世の中を作るのはそこで生きる人々で、その人達が元気なのが何より。

目的なく何かをする

人は何かにつけ目的や目標を決める。 これは通常生きていくには必要なことだと私自身認識しているし、目的があってこそ上手くいくという事も沢山ある。 だが最近思うのは、何かをするその時点においては目的は深く考えない方がいいのではないか?ということ。 もし、目的や理由がどうしても必要なら後付けしてしまえばいい。 目的が前面に出すぎていると上手くいかない事もあるのだと思った。 例えば、いい写真を撮ろうと思って撮った写真は「いい写真を撮ろうと思って撮った写真」感が出てしまう気がする。

枯れた植物の美しさ

花や草など、植物はとてもカラフルだ。 葉は青々とし花はそれぞれに美しい色がついていて、それらの鮮やかな色は生命を感じさせる。春や夏の草花が生き生きとしている時期は少し歩くだけでもとても楽しい。 写真で見るのも勿論いいが、こうした植物の生き生きとした姿は生で感じるのが1番好きだ。 しかし、生命には必ず死が訪れる。 植物にとっての死が訪れた状態とは、枯れた姿になるだろう。 木は比較的長く生きられるが、草花は寿命が短い。 春や夏に生い茂っていた草花は秋や冬になると枯れて土に還っ

モノクロは静けさを切り取る

先日、初めて結婚式に参列をした。 結婚したのは高校の時のクラスメイト。 なので式には高校からの友人が沢山集まり、懐かしさも相まってとてもいい時間を過ごせた。 カメラは当然持っていて、せっかくだからとカラーでも撮った。華やかな新郎新婦はカラーで撮るととても生える。 しかし、やはりモノクロでも撮りたくなってしまう。 友人の自然な顔を…新郎新婦の幸せな顔も…と撮っていると結局半分近くはモノクロの写真になった。 後で見返してみて思ったのは、モノクロはとても静かだという事だ。 結