リアルドラゴン桜って

リアルドラゴン桜とか受験とか教育の情報をチェックするとよく出てくるのですが、なかなか微妙な表現だと思うのです。
偏差値35からの大逆転なんて書かれていますが、だからと言って、できない人間が奮起して一発逆転、て、そんな簡単にうまくいくわけはないと思うのです。
逆転した人の話をよくよく読んだりしていると高校では勉強していなくて成績が悪かったが中学受験には成功してたとか、そう言うのがほとんどで、なんだ、元は悪くないんじゃん、と思ってしまいます。
そもそも数字にもレトリックが隠されています。例えば偏差値35というのは、中学受験の模試を何の準備もなく受けたら偏差値35なんて案外簡単に出るものだと思います。実際、息子は五年生の秋頃に受けた全国模試で国語が偏差値35でした。しかし、中学受験は成功しました。偏差値にしても、その低い偏差値がどのタイミングなのかで、その状況も全然変わるのです。
要は偏差値がどうだということではなく、地頭がどうか、ということなのだと思います。小学や中学辺りくらいまでは、例え勉強の成績はよくなくても、いろいろな場面で頭を働かせて、考える習慣をつけていたり、何かに熱中して集中力を鍛えていれば、逆転することも可能ということなのだと私は考えています。
子どものときに大事なのは、勉強をいかにさせるか、どれだけさせるか、というよりは、いかに考えさせるか、思考させるか、要はどのくらい脳力を上げることができるか、に注力をするべきなのではないでしょうか。
ちゃんとした土台がしっかりと作られていれば、例え勉強が苦手で偏差値が悪くても、本人にやる気と根性があれば、逆転は可能なのだと思います。
リアルドラゴン桜も、それができる土台ができて始めて成り立つものなのではないでしょうか。

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