ブリーディングラブを観る

ユアンマクレガーが実の娘と共演した話題作。というほどに話題になっていませんね。
私のイメージとしてはユアンマクレガーって結構人気があったような気がしたのですが、いつからかあんまり人気がないような…スターウォーズエピソード1でオビワンにキャスティングされたときにはブラッドピットの次のハリウッドスターかと思うような勢いも感じられたような気もしますが…
普通、スターが失速する場合、失敗作みたいなものがあると思うのですが、記憶にないんですよが、何かありましたっけ?
さて、今作はロードムービーです。
ユアンマクレガーは離婚した前妻との間の娘とピックアップトラックで旅をする父親。娘はアルコールかドラッグかの依存症。娘はアーティストを目指しスランプに落ち入りアートスクールを退学している。父も依存症の経験があり、それが離婚に至った原因でもあり、治療施設に入った経験も持ってあます。
旅の目的地は娘には,知り合いのアーティストということでしたが、途中,父が参加する自分の依存性体験を語るサークルによったり、娘が依存性の影響で知らない人間に攫われて道端に捨てられたりと、テーマが徐々に明確になり、行き先も実は依存性の治療施設であることがわかってきます。
自分は依存性でないと言い張る娘も危険な目に遭ったり、真剣に依存性に立ち向かうことを諭す父に心を動かされ,自ら治療施設に向かいます。
アルコールや薬物依存性は日本ではアメリカほどポピュラーな話題ではないのに加えて、取り巻く環境も随分と違いそうなので,日本ではあまり共感が得られ難い作品に感じました。
全体的にも何か娘が依存性なのに父を責めるばかりで話が盛り上がらず、エンタメとして見た場合、どうなんだろう、と思うのですが、そこが逆に依存性を取り巻くリアルなのかもしれないと思いました。

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