コーネリアスの新譜が出ました。

コーネリアスのニューアルバムが発売になりました。一年という短いタームで新作をリリースするというのは彼にとっては異例です。
オリンピック騒動以来いろいろとモードが変わったのかもしれません。
気になるその内容なのですが、音色こそ今までと同じですが、かなり趣きが異なります。
コーネリアスのオリジナルアルバムという位置付けで考えるなら、今までの作品とは異なっています。ただ、攻殻機動隊のサウンドトラックやデザインあといった彼のサブワークを踏まえると、それらにはかなり近い作品群だと思います。
オリンピック騒動でそういったサブワークを出す場所がなくなったから、だったら普通にコーネリアスの新作とし出してしまえ、と思ったかどうかは知りませんが、そんな感じの作品に仕上がっています。
ジャケットのデザインやアルバムタイトルから考えると、前作と対をなす作品なのでしょうか。くり抜いた窓付きのジャケットといい、上から読んでも下から読んでも山本山的なタイトルといい、もしかしたら前作の製作中にできたサブワーク的な楽曲を集めた作品集なのかもしれません。
個人的な感想としては、初聞きでは正直疑問符が浮かびました。一応、ファンなのでその作品に集中しながら聞いていたのですが、ちょっと物足りない感じを受けました。しかし、仕事とか作業をしながらBGM的に聴いているのにはすごく適しているように感じました。
音楽の向き合い方は何もガッツリと向かい合って鑑賞するばかりではありません。サブワークとして取り組んでいた音楽への接し方が、小山田圭吾的のクリエイターの方向性に新しい可能性を与えたのかもしれません。
私がサブワークと呼んだ作品群もきっとコーネリアスの大きなアピールポイントとして推し進めたい方向に育ったのかもしれません。
だとするならば、私はもっと先が見たいと思いました。この方向でもすごいものを彼なら作ってくれると思います。


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