学力の地域格差

生まれた場所によって学力に差が出てくるという話は、最近チラホラと聞くようになりました。
基本的には義務教育のカリキュラムなんて文科省が定めてるんだから、まあ多少くらいはあるかもしれないけど、大したことないんじゃないか。 
以前はそんな風に考えていました。
しかし、息子を育てる中、いろいろと情報を仕入れていると、どうもそうではないらしい、ということを知りました。
首都圏でも随分と変わるようなのです。
都内でも、港区は高く、一部の区や区外は下がります。平均偏差値で10以上もさがある場合もあったように記憶しています。さらに驚くのは全国の他の地域は都内の低いところよりもさらに下がっていたりするのです。
息子の小学校は普通の公立校でしたが、クラスの半数は中学受験をするような地域で、6年時に行なわれた学力調査では全国平均を大きく上回っていました。
朱に交われば赤くなるとは言いますが、環境によって知らないうちに底上げされる、なんてこともあるのでしょう。またその逆もあると思います。
最近、9浪ハマイさんの記事を読んで、地域差の理由の一端がわかったような気がします。

教育の地域格差の問題は少子化対策同様、大きな緊急な課題だと思います。
生まれた場所によって学力格差ができてしまっては、個人ではどうしようもない話です。
それにこのことがもっと一般的に語られるようになれば、子どもの将来のことを考えて、都心部に引っ越す人も増えるかもしれません。地方の過疎化の問題を加速させかねません。
ただ、対策として先に問題になっていましたが、全国学力テストの成績を上げるために、そのテストの前に対策講座をしている地域があるとか。その方法は何の対策にもなっていません。小手先の対応では、根本の解決にはまったくなっていません。
土地土地にはそれぞれの特長があるのだから、それを活かした教育法を考え、実践していく必要があると思います。

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