怪物が韓国でヒットしているそうです

怪物は是枝監督の最新作で、日本でもヒットしました。
なかなか面白い映画で、個人的には特に田中裕子の怪演が印象的でした。田中裕子みたいないい人そうに見える人が、あんなドス黒い役の演技をするなんて、背筋が寒くなります。
是枝監督は海外の映画祭でも度々賞を取られています。怪物もカンヌ国際映画祭で脚本賞とクィアパルム賞を受賞しました。
ゴジラ➖1.0がアメリカでヒットし、日本映画の実写も海外で評価され始めてきたということなのだと思うのですが、怪物みたいな作品は、あまりビッグヒットになるような気はしないのですが…。まあ、イメージとしては知る人ぞ知る良質作品として広がっていく感じでしょうか。しかし、韓国で受け入れられているところをみると、他の国々でもそれなりのヒットに結びつくかもしれません。
韓国での怪物のヒットの裏には前作の影響があったという記事を見ました。前作はパラサイトでの主演も記憶に新しいソンガホンが主演の韓国映画で、そこで是枝監督の知名度が上がったところでの公開というのがよかようです。もちろんカンヌ脚本賞とかの看板が大きいのは間違いないでしょうが。最近はスラムダンクやすずめの戸締まりなどアニメが韓国で大ヒットの話題は目立っていましたが、実写でもヒット作が出てきたことは、日本のコンテンツ産業にとって、とても良い流れのような気がします。
日本は何気にマーケットが大きく、国内である程度エンタメ産業が回していけるところに海外市場での伸び悩みがあったと指摘されています。韓国はマーケットが小さいので海外に目を向けていたからこそ、KPOPや韓流映画やドラマなどは日本をはじめとした海外市場で受け入れられたのだそうです。
日本も人件費高騰とか働き方改革とかいろいろあるので、海外で勝負を考えるべき時期なのかと思います。それがゴジラ➖1.0なんかにも現れているのでしょう。将来の日本のコンテンツ産業は面白いかもしれません。

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