プリシラを観る

プリシラと言って一番最初に出てくるのはカリメロの彼女ですが、世界的にはこの人なのでしょう。エルビスプレスリーの妻のプリシラ。彼女を主人公にした映画をロストイントランスレーションのソフィアコッポラが撮りました。あんまり話題になってる感じはしませんが、ソフィアコッポラと言えばオシャレ映画なイメージ、ありますよね?
この作品も、多分、オシャレ映画。とにかく、最初の方、プリシラの可愛さはかなりヤバイ。ケイリースピーニー、よく知らない女優ですがその可愛さだけでもっていってる感じの映画です。当のプリシラ本人も制作に関わっているようで事実にかなり基づいている映画なのだとは思うのですが、話は正直よくわかりませんでした。難しい話ではありません。ただ、物語がないのです。なんか、淡々としていて、エピソードもなぜそのエピソードが入れられているのか、物語が起きそうな話がほとんどなく、盛り上がりにも欠けるのです。
まあ、普通の人の人生なんてそんなものなのかもしれませんが、プリシラは期代のスーパースターに見そめられた奥さんなわけです。すごい目にも遭ったでしょうし、いろいろと葛藤なんかもあったと思うのです。
それがなんか、物語となる前のつぼみの状態で全部萎んでしまっている感じなのです。
ケイリースピーニーの最初の可愛さのインパクトがなければ絶対に途中で寝てたと思います。まあ彼女はエイリアンの新作で主演するそうなので、今後、注目しておきたいところです。
さて、プリシラに話を戻すのですが、振り返ってみてもやはり、さっぱりこの作品の意図が見えてきません。
まあ、さすがにすごい立場の人も案外つまんない人生を生きているんですよ、みたいな話ではないと思うのですが、私にはそうとしか受けとれませんでした。

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