ブルーサーマルを観た

ブルーサーマルを観ました。一昨年に公開されたアニメ映画です。グライダー部を舞台にした青春もの、ということ以外は予備知識もなかったのですが、公開時からそこそこ気になっていて、今回たまたま観る機会がありました。
作品としての感想はまずまずです。
絵や動きなどはいい感じだと思うのですが、個人的には話をもっと深くなるような作りがよかったと思いました。
物語は田舎の女子高生のツルタマが普通の大学生生活を夢見て上京してきたのに、ひょんなことからグライダー部に入ることになり、グライダー乗りとしての能力を教官のクラモチに見抜かれ、部のエースに育っていく。途中,慕っていた先輩が休部したり教官のクラモチが海外で行方不明なるなどあったが、大会で優勝し、ツルタマは教官を探しに海外に行き、エンディングで教官と再会する,という話です。
個人的には、ツルタマがなぜそれほどの能力を有しているのかがわかるような流れになっていた方がよいと思うのです。母違いの姉もライバル大学で教官をするほどの腕前。これは何か理由が欲しいところです。しかし,そういう描写はありませんでした。
ただ,そういうツルタマの能力についての描写が入ってくると、何かを抜く必要が出てくるかもしれません。長さは丁度良かったので。私はクラモチ教官に会いに行くところを省いてもいいんじゃないかと。
クライマックスは大会で優勝、クラモチは母が危篤で病院に行ったが、最終的には一命を取り止めてハッピーエンド的な感じはどうでしょう。
まあ、ありがちなのかもしれませんが、ベタは大事だと思います。またグライダーというのも素材が珍しいので、あまり気を衒わずとも良いのかと思いました。
最後のクラモチ教官を探しに行くのには、ツルタマの先輩か教官かのラブストーリー要素をキレイに着地させたかったところの現れなのだと思いますが、あまりこの作品にはラブストーリーは必要ないのでは?と個人的には思いました。
いかがでしょう。

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