つたえるアルペジオ

響けユーフォニアムの10話「つたえるアルペジオ」が放送されました。いい回でした。
あすか先輩やらかおり先輩も登場して,初期からの視聴者も盛り上がったのではないでしょうか。神回認定されるかもしれません。
どういう回かと言えば、基本、久美子がいろいろ思いをぶちまける回です。
オーディションの結果にとまとまいバラバラになって関西大会を控えていた吹奏楽部を、迷いながらもその今の正直な思いを久美子がぶちまけることで部員がまとまる,という話です。
かなりグッときます。
で、ふと思ったことがあります。
響けユーフォニアムの脚本は花田十輝です。宇宙より遠い場所とかラブライブとかヒットメーカーでかなりハズさない人気脚本家で、私も彼の作品と知ればチェックするようにしようと意識はしています。
その花田十輝の必殺技が、ぶちまける、ではないのか、と。
今、花田十輝は個人的最注目アニメガールズバンドクライの脚本も、ぶちまけ型なのです。というかぶちまけすぎるきらいはありますが、思いを吐き出すことによって物語が動いていくのです。ただ、ガールズバンドクライは毎回のようにぶちまけるのでぶちまけインフレが起きているような気がします。最初のインパクトはあるのですが、10話くらいになると慣れてくる部分もあり、響けユーフォニアムのようにためてためてぶちまけると、なかなか響くなあと思ったのです。やはりタメのある分、破壊力も増すと言いますか。
ためることができるのは、人気シリーズ故の強みだと思います。人気が担保されていない作品の場合は、早いうちに人に爪痕を残さないと見てもらえなくなります。ためている間は物語の進みも悪いわけで、なかなか盛り上がりを見せることもできません。
そこが響けユーフォニアムとガールズバンドクライの作り方にモロに出ているように感じます。どちらもそろそろクライマックスに向けて進んでいくと思いますが、比較しながらみるとより楽しめるような気がします。

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