ドライブアウェイドールズを観る

ドライブアウェイドールズはバートンフィンクなどで人気のコーエン兄弟の片割れイーサンコーエンが一人で初めて1人で監督した作品です。
あまり大きく公開されてはいないのでひっそりと終わるのだと思うのですが、なかなかにおもしろい映画でした。
なかなかくだらないネタのオンパレードでいい意味でくだらない映画でした。
こういう映画はどうやったらこの企画が通ってしまうのでしょう。もちろんイーサン・コーエンのネームバリューというのがあるとは思います。ただ、いくらネームバリューがあるからといってこの企画を通すのはなかなか度胸がいると思います。レズの淫乱女性がガールフレンドと車を運ぶ契約を結び、その車には秘密の荷物が隠されており、その荷物を本来受け取る人間から差し向けられた刺客から逃げることになるのですが、その秘密の荷物が将来大統領も狙えると評判の有名議員のイチモツを模した大人のおもちゃという…
もちろんビッグバジェットの映画ではありませんが、好きものをターゲットにした作品であることは間違いありません。
大ヒットは見込めはしないものの手堅く稼げるタイプの作品かと言われれば、これで手堅く稼げるようには、個人的には思えないのです。
手堅く稼げないのだとしたら、この内容で出資を募ろうとするとかなり大変な気がします。レズビアンが大きく取り扱われているのでそれ関連の会社や団体などが応援に出資してくれる可能性も考えられますが、淫乱ということであまりいいイメージとは言えません。
どこでどうやって集めたのでしょうか…
ただ,私はこういうくだらない作品は好きです。でも、率先して見るかと言われればそれほどでもありません。そんな微妙なスタンスの人はそれなりにいて、30作あったら1作観るくらいな人の集合体がこんな作品を支えているのではないかて想像します。
こういう作品が作られることが、文化の深さを作り上げるのだと思います。

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