青春ブタ野郎はランドセル少女の夢を見ないを観る

青ブタシリーズの最新作を観ました。
う〜ん、こういうの困るな〜というのが正直な感想。明らかに期待値を下回っているのです。が、やっぱり、それなりに面白いのです。
まあ、最初の映画とテレビシリーズが面白過ぎた、というのが原因です。
シリーズものはどうしても、それまでの作品との比較になります。スパイダーマンアクロスザスパイダーバースもかなり面白い作品ではあったのですが、前作スパイダーマンスパイダーバースが面白過ぎたために、私の中では、その凄さが霞んでしまっているのです。来年、公開されることになっている続編も、期待しつつも大いに不安もあるのです。
青ブタシリーズもまさにその流れで、期待値の高いシリーズなのです。で、今作は、その期待値には届かなかった、ということなのです。
他人の評価を見ていると、やはり同じように感じている人も多いようでした。
前作はちょっと特別バージョンという感じで、思春期症候群が軸に話が進むこのシリーズで思春期症候群が出てこなかった物語なのでいろいろ違和感を感じる部分もあると思うのですが、今作は思春期症候群が絡んでくるのに、今回はそこがいろいろ唐突で、その状況から抜け出すためのもがきもあっさりしていました。話の背景が語られる部分が増え、そこで話を引っ張り、それなりにグッとくる内容にはなっているのですが、やはり最初の映画のように物語のダイナミズムが欲しいのです。特にランドセルガールの舞さんはなぜ出てきたのか、どうして朔太を導いていたのか、その理由がよくわからず、雰囲気で流してしまっているように見えてしまいました。
と、いろいろ文句も出てくるのは、このシリーズのポテンシャルが高いからなのです。普通の作品なら、このレベルで作品を作ってくれたら、まあいいか、と納得すると思うのですが、この作品はそう思えないのです。高校生編は今回で完結ですが、次回、大学生編がいつ公開かはわかりませんが、強烈な作品を届けてくれることを期待しています。

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