音楽映画について考える

最近、音楽映画が増えています。
週末にはボブマーリーの映画も公開されますが、音楽映画は多いですね。ドキュメンタリーも多いですが、伝記映画として企画される作品も多いです。ボブマーリーの映画も伝記映画です。この作品は想定以上のヒットをしたようなので、今後も音楽伝記映画は企画され続けられそうですね。実際、マイケルジャクソンやマドンナなんかも企画されているみたいですし、ジョージマイケルやプリンスなんかも企画されていてもおかしくないような気はします。
この音楽伝記映画がこれほどまでに作られるようになったきっかけになったのは言わずと知れたボヘミアンラプソディです。日本でもヒットしました。まあ、クィーンは日本でも人気アーティストでしたし、構成がうまかったですね。
伝記映画なので終わりはある程度、決まっているので、どう終わらせるかで、作品も鑑賞後の感じ方も随分変わってくると思います。クライマックスをライブエイドに置いたことで盛り上がった気分のまま見終わることができます。ホイットニーヒューストンのように晩年に落ちていくばかりの人は、どうしても観ていて辛い映画になってしまいます。マドンナならいろいろやりかたはあると思いますが、マイケルジャクソンは晩年は幼児虐待疑惑とかよくないイメージで終わってしまったので、うまい物語の作り方をしてほしいですよね。個人的にはマイケルジャクソンを描くのに児童虐待のスキャンダルはマストではないので。別に伝記映画がジャーナリズムにならなくてもよいと思います。きっとそこを書かずとも充分にエンターテイメントな作品になり得ると思います。クィーンだってライブエイドの後にアルバム2〜3枚出してますし、ブレディマーキュリーの人生から考えれば、あれは決してクライマックスではないのです。製作者がうまくまとめたのです。
でも、私はそれでこそ、だと思います。やはり音楽伝記映画と言えどエンタメです。必ずしも自実に即する必要はないのです。最終的に面白い作品になればそれでいいのだと思います。

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