見出し画像

熊本県小国町、小さな酒場に集まるコミュニティの濃さ。

熊本県小国町に、仕事でかかわるようになって、7年ほど。一番最初は、株式会社地域科学研究所のローカル公共空間をつかってまちをおもしろくするPUBLIC+のプロジェクトで関わり始めたのが最初だと思います。

先日、小国公立病院のプロジェクトがひと段落したことと、もあり打ち上げに参加。

小国の美味しい蕎麦屋、優心のオーナー優心さん。

1軒目は、小国にできたクラフトビールのブルワリー、「VATTEN」へ。そのあと、昼間はカフェで、夜は日替わりにバーになっている「縁」さんへ。
予期せず、これまで関わってきたまちのメンバーが集まってきて大変濃い夜になったのですが、まちの歯医者さん、移住者、スナックのママ、病院の先生、議員さん、役場の人、バーの店長などなど。それぞれ立場が違えど、小国のために何かをやっている人たちがわいわいと集まる様は、まちのコミュニティの濃さを感じずにはいられない夜でした笑 私が思う濃さというのは多様な立場の人が目線を合わせて会話ができる感じの濃さです。いろんなまちに関わってきていますが、人口は約6,100人だけど、この何とも言えない「濃さ」とその「濃さ」が許容されている感じがまちの潮流としてあるのが小国の強みに思えてならない気がします。

小国町でこれまで取り組んだプロジェクト3選

そんな濃い街、小国町で株式会社地域科学研究所として関わってきたプロジェクトを3つ紹介します。

①PUBLIC+×小国町森林組合 OGUNI‐SUGI POP UP TABLEプロジェクト
②小国公立病院医療MaaZプロジェクト
③小国町宮原一番街コンセプトワークプロジェクト


①PUBLIC+×小国町森林組合 OGUNI‐SUGI POP UP TABLEプロジェクト

PUBLIC+最初のプロジェクト、小国町の森林組合とコラボした杖立温泉街の足湯カフェに出店するための小国杉を使ったポップアップテーブルづくりワークショップ。

ちょうど熊本の震災があった年から始まったOGUNI‐SUGI POP UP TABLEプロジェクト。小国町森林組合の入交さんと出会って、杉の中でも品質、トレーサビリティなどしっかり取り組まれている小国杉というブランドを知り、そこを案内していただいている中で、製材所にある木目に節があるものや、個性がありすぎるものは焼却されているということを聞いて、その杉たちを使って杖立温泉のPUBLICスペース、足湯カフェで出店するためのテーブルを作ろう!と思い立ち、建築家のミキサトウアーキに相談して、形にしたDIYワークショップ型で購入するテーブルです。

詳細はこちらから。


木目を組合すことで無限のオリジナルの模様がつくれることから、ひそかに人気のワークショップになり、これまで実施してきたワークショップは数知れず、100台以上のポップアップテーブルが巣立っていきました。


様々な模様が生まれる楽しさが特徴
愛着が湧いてしまうデザインに仕上がりました。
ピースはひとつひとつ職人さんにカットしていただいています。
当日も小国の建具職人さんがサポート
自分で作る楽しさ満載
恒例になった完成写真撮影

②小国公立病院医療MaaZプロジェクト

こちらは今年取り組んだ小国公立病院のプロジェクト。
小国公立病院の片岡先生の想いから生まれた医療MaaZプロジェクト。

小国町公立病院の公式noteはこちら。

中山間地で、病院に通えない患者さんや、予防医療的にオンライン診療や、移動診療車での診療を受けたい人にむけた新たな医療サービスの取組を行っています。


今後、マイナンバーを使った患者情報を活かしたオンライン診療も可能になってくるとわざわざ病院に行かなくても診療ができる環境が整ってきました。
小さなまちだからこそできる最先端な取り組みだと思います。

③小国町宮原一番街コンセプトワーク・プロジェクト


もうひとつは、小国の宮原一番街のコンセプトワークプロジェクト。小さな歴史のある通り(一番街)のエリアで活動する濃いメンバーの方々とのコンセプトワークショップとそれに基づくロゴ制作のサポートをさせていただきました。

エリアで稼ぐコンテンツと継続的に活動できるコンセプトを作るお手伝いをさせていただきました。


コチラの案に決定予定。

2つの水源地を持つ宮原一番街の特徴と、個性あるメンバーが湧き上がるように活動をしていく様子を表したロゴに決まりそうで、これからが楽しみ。

まとめ

これからも小国にはいろんな形で関わっていきたいと思えるまちの一つですが、その潮流にある「濃さ」が許容されるまちであり続けてほしい。


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?