赤いギターと真実

U2がボブ・ディランの「見張り塔からずっと」をカバーするときに付け足した歌詞に「All I have is a red guitar, three chords, and the truth」というフレーズがある。『魂の叫び』という1988年のドキュメンタリー映画とライブ盤に登場するので、僕はそのとき中3だった。ブランキージェットシティのデビューアルバムのタイトルも『Red Guitar and the Truth』、赤いギターには何か特別な魂が宿るのかもしれない。

昨日、半ば衝動的にエレキギターを買った。いや、ずっとソリッドボディのエレキギターを探していたのだけど(Martin F-55を買ったときにソリッドギターを全部売ってしまったのだ)インターネットの海の上で出会ってから2時間後にはこの、赤いエレキギターを手にして、中学生みたいにドキドキしてるのだから、いくつになってもときめきっていうものがあるなあと思った。アームがついているギターは生まれて初めてだ。見様見真似でバカみたいにカタカタアームバーを震わせてみる。僕が新しい古いギターを買ったと聞いてタカテツさんがすぐうちにやってきた。64歳になっても76歳になってもギターを買うときは同じようにワクワクするのだろうな。

1966年生まれの Fender Mustang。早くステージで鳴らしてみたい。


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