なんということでもない、ここ何日かのこと

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先週の渋谷WWWでのライブは本当にたくさんの方が来てくれて、友人知人もいっぱいでとても嬉しかった。美術家 文筆家の故 永井宏さんの奥様が自分でチケットを手配して観にきてくれたのは予想もしていなかったことで、その日は挨拶することができなかったので、鎌倉まで出かけてランチをご一緒することになった。僕は残念ながら永井宏さんに会うことが間に合わなかったけれど、イベントや個展などでご縁をいただいて永井さんの歌をカバーしたりして、奥様にも仲良くしていただいて光栄だ。永井さんが登場する松永良平さんの著書『ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック』をプレゼントしようと思って持っていったのだけど、「わたし、その本たったさっき買ったところなのよ」とその偶然に笑った。「最初山田くんの声が聞き取りにくくて、でも途中からぐんと良くなったわ」と褒めていただいた。奥様は溌剌としていて、少し猫背気味だった僕は文字通り背筋の伸びる思いがした。

友だち何人かと会って話して、笑ったり、考え込んだり、世間話をしたり、押し黙ったり。誰かと言葉を交わすのは今の時期にとても有益。今日は高橋徹也さんがうちに来て、ちょっとした録音などして、そしてやっぱり落ち着いたトーンでいろんな話をした。みんながそれぞれいろんなことを考えている。実際に顔を合わさなくてもスマホ経由で、バンド(ゴメスね)、サトミツ&ザ・トイレッツ、チーム猫町フェスといろんんなサークルで話したり情報や意見を交換することで心のバランスみたいなものがうまくいっている、そんな気がする。

さっきたまたま立ち寄ったコンビニでちょうど生活品の品出しタイミングに遭遇した。そのコンテナを覗いてみたら、トイレットペーパー入荷はゼロ、そして7枚入りのマスクが3つ(3つ!)陳列された。老夫婦がマスクをひとつ買ってとても嬉しそうにしていた。店員さんは「トイレットペーパーは来週あたりには通常に戻ると思うんですけどねえ」と申し訳なさそうに答えていた。今週猫についての自宅取材があるので久しぶりに大掃除をした。部屋がきれいになるとやっぱり気分がいい。ざわざわしてばかりのこの季節にいろんなことが手に付かないなら、ぜひ掃除をすることをお薦めしたい。

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