見出し画像

『ソー:ラブ&サンダー』(2022年・マーベル・タイカ・ワイティティ)

7月8日(金)公開、MCU 29作目となる『ソー:ラブ&サンダー』(2022年・マーベル・タイカ・ワイティティ)をTOHOシネマズ日比谷プレミアム・スクリーンで堪能。

クリス・ヘムズワースは、オーディンの息子・ソーを11年勤続。まだ38歳の若さとはいえ、ある意味すごいこと。今回は『アベンジャーズ:エンドゲーム』のラスト、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々と銀河の世直し旅に出たソーの「スタンダード伝説」武勇伝から始まる。お馴染みの連中が派手派手なバトルを繰り広げるオープニングの楽しさ。

一方、地球ではソーの元カノであるジェーン・フォスター(ナタリー・ポートマン)がある問題を抱えて苦悩している。その彼女が、かつてソーの相棒だったハンマームジョルニアを手にして、なんとマイティ・ソーになってしまう。そして、ノルウェーのニュー・アズガルドの王女となったヴァルキリー(テッサ・トンプソン)と共に、ビッグトラブルのために立ち上がる。

今回は、久しぶりのヒーローものという感じで、構成もすっきりとMCU本来のアドベンチャーが展開される。同時にラブ・ストーリーでもあり、神をも揺るがすヴィランとなる神殺しゴア(クリスチャン・ベール)が実に魅力的。

今まで、彩り的な扱いだったナタリー・ポートマンを前面にフィーチャー。これまで描かれていなかったソーとのラブストーリーも描かれる。
そしてびっくりしたのが、ラッセル・クロウが、全能の神・ゼウスを演じていること。威厳があるというよりは「オズの大魔王」タイプのテキトーな神様(笑)

で、今回もソー&オーディン&ロキを題材にした演劇シーンがあり、マット・ディモンがロキ、クリスの兄・ルーク・ヘムズワースがソー、サム・ニールがオーディンの豪華版。なのでスターロード役のクリス・プラットとサム・ニールの「ジュラシック・ワールド」チームも出演ということになる。

ソーの相棒の岩男・ゴーグ役でもあるタイカ・ワイティティ監督の演出は、まさにロックンロール! 音楽のセレクトもツボで、前半は『ギャラクシー・オブ・ガーディアンズ』テイスト満載。もちろん第一作からレギュラーのエリック・セルヴィグ博士(ステラン・スカルスガルド)、ダーシー・ルイス(カット・デニングス)も登場。

よろしければ、娯楽映画研究への支援、是非ともよろしくお願いします。これからも娯楽映画の素晴らしさを、皆さんにお伝えしていきたいと思います。