見出し画像

内藤洋子&酒井和歌子 1960年代東宝アイドルの青春映画6タイトルリリース

1960年代後半、銀幕のアイドルとして大人気だった”永遠の美少女”内藤洋子、”永遠の清純派”酒井和歌子主演の東宝青春映画が、2023年8月16日に6タイトルリリースされます。

”デコちゃん”内藤洋子は、舟木一夫とのミュージカル『その人は昔』(1967年・松山善三)『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』の併映作でもあった舟木一夫との『センチメンタルボーイ 君に幸福を』(1967年)、森谷司郎監督の演出も瑞々しい『育ちざかり』(1967年)の三作!

”ワコちゃん”酒井和歌子は、成瀬巳喜男『妻よ薔薇のやうに』(1935年)を浅野正雄監督がリメイクした佳作『恋にめざめる頃』(1969年)、二役に挑戦した加山雄三との『二人の恋人』(1969年)、東宝青春映画の最高峰!カウンターカルチャーの時代の若者たちを描いた傑作で、出目昌伸監督『俺たちの荒野』(1969年)の三作!

いずれも、内藤洋子、酒井和歌子の魅力をあますところなくスクリーンに記録された1960年代末の東宝青春映画の佳作ばかりです。

『その人は昔』(1967年7月1日・東宝・松山善三)

幸せは白い馬に乗ってきた...
可愛い二人の恋は青い海に泡立ち都会の空へ飛んで行った――

 青年(舟木一夫)と少女(内藤洋子)は北海道の大自然で育ち、知り合った。 二人は、ある日約束をした「二人で東京に行こう」。二人にとって東京は希望の 都だった。青年は印刷工場に勤め、少女はレストランで働きながら、夜間大学 に通う。やがて二人の心に都会の欲望が忍び込んでくるのだった...。 自然音と朗読と歌で構成され、音楽の叙事詩ともいえる内容で大ヒットした、 舟木一夫のデビュー3周年記念 LP レコード「心のステレオ―その人は昔―」を 映画化。脚本、監督は LP の作詞を担当した松山善三。内藤洋子の唄う「白馬の ルンナ」が話題も集めた、ロマンチックな音楽映画。〔1967 年度作品〕

TDV33135D POS:4988104134356本編 100 分/カラー 音声1日本語モノラル シネスコサイズ/片面 2 層 映像特典:予告編/「その人は昔トラックス(楽曲解説)」/スチールギャラリー


監督・脚本:松山善三/音楽:船村徹 出演:舟木一夫/内藤洋子/サトウサブロー/峰島秀郎/大木徹三


『育ちざかり』(1967年9月30日・東宝・森谷司郎)

キュートな魅力に彩られた 17 才の夏の日 ステキな恋が芽ばえた...

 大内家の三人姉妹の末っ子、陽子(内藤洋子)は高校2年生。「十代ガキ、二十 代オトコ、三十ジジイの四十以上はスポンサー」などと言うイマドキの子。長 姉、秀子(村松英子)は見合い結婚をしたばかり。次姉、浪子(十朱幸代)は 女子大生。演劇部で相手役の友雄(黒沢年男)をどう思っているのか。陽子は 友雄の事が気になって仕方がない。そんなある日、陽子は秀子の夫の浮気の現場 に居合わせてしまう... どこにでもありそうな家庭に育った三人姉妹の末っ子が、そのおちゃめな陽気さ で姉たちをきりきり舞いさせながら、次第に大人の世界に触れてゆく姿を描いた 青春映画。『あこがれ』『お嫁においで』『伊豆の踊子』『その人は昔』と、一作ご とに爆発的な人気を呼び起こした内藤洋子、初の本格的主演作品。〔1967 年度作品〕

TDV33136D POS:4988104134363本編 88 分/カラー 音声1日本語モノラル シネスコサイズ/片面 1 層 映像特典:予告編/スチールギャラリー


監督:森谷司郎/脚本:小寺朝/潤色:井手俊郎/音楽:佐藤勝 出演:内藤洋子/十朱幸代/村松英子/黒沢年男/江原達怡


『君に幸福を センチメンタル・ボーイ』(1967年12月16日・東京映画・丸山誠治)

夢をあげよう ふたりの愛が夜空の星にとどくなら 僕には夢がなくてもいい

 能登から上京した史郎(舟木一夫)は、ケーキ屋の見習い職人。偶然知り合っ た大学生の十紀(内藤洋子)に、自分も大学生だと嘘をついて付き合い始め る。十紀を預かっている叔父の百男(田島義文)とも故郷の和倉太鼓が縁とな って、仲良くなってゆく。しかし、史郎は良心が痛み、十紀に自分はニセ学生だ と告白するのだが...。 『その人は昔』に続く舟木一夫、内藤洋子共演作品。公開時は、歌謡界のプリン ス舟木一夫と若人のアイドル・内藤洋子の“純愛コンビ”と称された。主題歌の 「センチメンタル・ボーイ」「お菓子の好きな娘」など、舟木一夫が4曲の新曲 を唄ったのも話題となった。〔1967 年度作品〕

TDV33137D POS:4988104134370本編 92 分/カラー 音声1日本語モノラル シネスコサイズ/片面 1 層 映像特典:予告編/「君に幸福をトラックス(楽曲解説)」/スチールギャラリー

監督:丸山誠治/脚本:松山善三/音楽:山屋清 出演:舟木一夫/内藤洋子/小鹿敦/東恵美子/山岡久乃


『恋にめざめる頃』(1969年3月29日・東宝・浅野正雄)

美しく爽やかな適齢期――

 男っぽいすてきな父へのあこがれと 大人の世界への誘惑が......
君子(酒井和歌子)の家に父・俊作(土屋嘉男)は居ない。母・悦子(草笛光 子)は、温泉芸者と暮らしているらしい俊作を連れ戻そうとしないのだ。父親へ の関心を断ち切るため、君子は雪国に暮らす俊作を訪ねるが、そこは美容師の 妻・雪子(市原悦子)と二人の子供がいる、平凡で明るい家庭だった...。 二十歳になった酒井和歌子、初めての単独主演作品。本作は成瀬巳喜男監督の 『妻よ薔薇のやうに』(35)を下敷きにして、親子と男女の感情に揺れる娘の姿 を描くもの。「ニッコリ可愛い酒井が大女優になるために通らなければならない 最初の関門とも云えましょう」と当時の宣伝資料に記されていた。〔1969 年度作品〕

TDV33138D POS:4988104134387本編 88 分/カラー 音声1日本語モノラル /片面 1 層 映像特典:予告編/スチールギャラリー


監督:浅野正雄/原作:中野実/脚本:大野靖子/成瀬巳喜男/音楽:八木正生 出演:酒井和歌子/東山敬司/高橋紀子/土屋嘉男/市原悦子

https://www.amazon.co.jp/-/en/dp/B0C77R6GFG/ref=sr_1_9?crid=3VVJB0Z9KEEBW&keywords=酒井和歌子&qid=1686107366&s=dvd&sprefix=%2Cdvd%2C226&sr=1-9&language=ja_JP


『二人の恋人』(1969年4月12日・東宝・森谷司郎)

恋する人の面影をすてて
愛の陽炎にゆれる男と女――


 次郎(高橋長英)が映画館で出会った光代(酒井和歌子)は、兄・悠一(加山雄 三)の婚約者で 3 年前に病死した美千子に瓜二つだった。美千子のことを忘れら れず、縁談を断り続けていた悠一だったが、次郎たちの勧めもあって光代と付き 合い始める。しかし、光代には自分が美千子の身代わりにされているのではとい う疑問があった...。 「この映画に登場する母も若い娘も、兄弟二人の恋人であって、ひとりだけの恋 人ではないところに、心理的な軋轢が生じ、潜在的な性意識の中で、ゆれ動く男 の女のしずかな葛藤が展開することになる。」と森谷司郎監督が語る、恋愛をめ ぐる人間ドラマ。〔1969 年度作品〕

TDV33138D POS:4988104134387本編 88 分/カラー 音声1日本語モノラル /片面 1 層 映像特典:予告編/スチールギャラリー

監督:森谷司郎/脚本:井手俊郎/音楽:佐藤勝 出演:加山雄三/酒井和歌子/高峰三枝子/池内淳子/東山敬司


『俺たちの荒野』(1969年6月28日・東宝・出目昌伸)

俺たちがみつけた荒野で 二人が恋した彼女! いま、青春がきらめく!

 戦闘機の轟音が耳を打つ米軍基地の街。哲也(黒沢年男)はアメリカ行きを夢見 て、必死に金を作っている。弟分の純(東山敬司)は油まみれになって自動車修 理工場で働いている。二人乗りでバイクを走らす哲也と純は、荒れ果てた空き地 で由希(酒井和歌子)に出会う。哲也と純は、この荒野に自分たちの城を築こう とするが...。 米軍基地に勤務していた東宝映画友の会の会員の若き映画ファン、中井正の原案 を、映画の脚本は 2 本目という重森孝子が脚本化。出目昌伸監督も監督第 2 作。 まさにヤングパワーを結集して作り上げられた本格的青春映画。〔1969 年度作品〕


TDV33140D POS:4988104134400本編 91 分/カラー 音声1日本語モノラル シネスコサイズ/片面 1 層 映像特典:予告編/スチールギャラリー

監督:出目昌伸/原案:中井正/脚本:重森孝子/音楽:真鍋理一郎 出演:黒沢年男/東山敬司/酒井和歌子/原知佐子/赤座美代子


よろしければ、娯楽映画研究への支援、是非ともよろしくお願いします。これからも娯楽映画の素晴らしさを、皆さんにお伝えしていきたいと思います。