マガジンのカバー画像

娯楽映画研究所通信

687
娯楽映画研究所からのお知らせをまとめました。
運営しているクリエイター

#成瀬巳喜男

+1

新刊「PCL映画の時代 ニッポン娯楽映画の源流 1932-1937」フィルムアート社)佐藤利…

2024年3月20日&4月17日。成瀬巳喜男監督の1930年代、P.C.L. 東宝作品15タイトルが連…

成瀬巳喜男監督の戦前作品がDVDに!1935(昭和10)年、松竹からP.C.L.へ移籍。P.C.L.での第1…

2023年9月20日 山中貞雄『人情紙風船』 溝口健二『西鶴一代女』 成瀬巳喜男『浮雲』…

山中貞雄の遺作となった時代劇の名編『人情紙風船』。井原西鶴の浮世草子「好色一代女」を脚色…

『ひき逃げ』(1966年4月16日・東宝・成瀬巳喜男)

 成瀬巳喜男監督研究。『女の中にいる他人』(1966年1月25日)の三ヶ月後の公開。前作はエド…

成瀬巳喜男作品連続リリース 2023年7月

2023年6月21日、7月19日。東宝DVD名作セレクションから成瀬巳喜男作品が連続リリースされます…

成瀬巳喜男作品連続リリース 2023年6月

2023年6月21日、7月19日。東宝DVD名作セレクションから成瀬巳喜男作品が連続リリースされます…

『腰辯頑張れ』(1931年8月8日・松竹蒲田・成瀬巳喜男)

現存する最古の成瀬作品 成瀬巳喜男のサイレント『腰辯頑張れ』(1931年8月8日・松竹蒲田)は、現存する最古の成瀬作品。上映時間は38分(現存は28分)。成瀬は前年、昭和5(1930)年1月21日公開の『チャンバラ夫婦』で監督昇進、この『腰辯頑張れ』は八作目となる。齋藤寅次郎や小津安二郎が、この頃手がけていた、松竹蒲田のナンセンス喜劇、不景気の小市民ものであるが、いろいろエモーショナルなショット、モンタージュに成瀬巳喜男の才気が溢れている。ちなみに腰辨とは「腰弁当」のこと。

『君と別れて』(1933年4月1日・松竹蒲田・成瀬巳喜男)

 成瀬巳喜男のサイレント『君と別れて』(1933年4月1日・松竹蒲田)をスクリーン投影。大森の…

『限りなき鋪道』(1934年4月26日・松竹蒲田・成瀬巳喜男)

成瀬巳喜男のサイレント『限りなき鋪道』(1934年4月26日・松竹蒲田)をエリック・サティをBGM…

『化粧雪』(1940年2月14日・東宝東京・石田民三)

 『化粧雪』(1940年2月14日・東宝東京・石田民三)は、成瀬巳喜男がオリジナル作品として準…

『まごころ』(1939年8月10日・東宝・成瀬巳喜男)

 成瀬巳喜男監督研究。山梨県甲府市を舞台にした、二人の少女の一夏を描いた『まごころ』(19…

『旅役者』(1940年12月8日・東宝・成瀬巳喜男)

成瀬巳喜男監督研究。久しぶりに『旅役者』(1940年12月8日・東宝)をスクリーン投影。「芸道…

『サーカス五人組』(1935年10月1日・P.C.L.・成瀬巳喜男)

成瀬巳喜男監督研究。1935(昭和10)年3月、P.C.L.に移籍して『乙女ごころ三人姉妹』(3月1日…

『妻よ薔薇のやうに』(1935年8月15日・P.C.L.・成瀬巳喜男)

 成瀬巳喜男監督研究。昭和10(1935)年、松竹大船からP.C.L.映画製作所に移籍してきた成瀬としては『乙女ごころ三人姉妹』(3月1日)、『女優と詩人』(3月21日)に続く3作目『妻よ薔薇のやうに』(8月15日)をスクリーン投影。これはアマプラやU-NEXTでも配信されるので、数少ない「気軽に観られる」戦前成瀬作品である。  原作は劇作家・中野実が新生新派のために執筆した戯曲「二人妻」。歌人で完璧主義の妻との生活に疲れ、妻子を残したまま、一攫千金を夢に見て山に籠った山師