エンタツ・アチャコの『心臓が強い』(1937年・大谷俊夫)
吉本興業=P.C.L.提携のエンタツ・アチャコ映画、第4作『心臓が強い』は、昭和12(1937)年1月14日に公開された。今回、秋田實は原作、脚本はP.C.L.文芸部、演出はこの作品で日活多摩川から移籍してきた大谷俊夫。日活多摩川ではオムニバス『わたしがお嫁に行ったなら』(1935年)の一編や、杉狂児と星玲子のヒット曲の映画化『のぞかれた花嫁』(1935年)などのコメディや家庭劇を得意とした人。本作を機に、ロッパの『ハリキリ・ボーイ』(1937年)、『エノケンの風来坊』(1