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素晴らしき哉、戦前喜劇映画の世界!

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戦前、P.C.L.映画製作所、東宝で作られた、エンタツ・アチャコ、古川ロッパ、岸井明&藤原釜足の「じゃがたらコムビ」などの喜劇映画のレビューをまとめました。
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2020年5月の記事一覧

喜劇の神様・齋藤寅次郎 戦前篇

喜劇の神様・齋藤寅次郎 戦前篇  1922(大正11)年、齋藤寅次郎は松竹キネマ研究所(蒲田撮…

『エンタツ・アチャコの新婚お化け屋敷』(1939年・齋藤寅次郎)その2

 僕にとって「エンタツ・アチャコ映画」のベスト作品であり、齋藤寅次郎の戦前のナンセンス・…

『エンタツ・アチャコの新婚お化け屋敷』(1939年・齋藤寅次郎)その1

 昭和11(1936)年の『あきれた連中』(岡田敬・伏水修)に始まる「エンタツ・アチャコ映画」…

『エンタツ・アチャコの忍術道中記』(1939年・岡田敬)

 エンタツ・アチャコのお正月映画としては、昭和12(1937年)の『心臓が強い』以来となる。昭…

エンタツ・アチャコの『あきれた連中』(1936年・岡田敬、伏水修)

 横山エンタツと花菱アチャコ。僕らの子供の頃、「しゃべくり漫才」の祖としてすでに伝説的な…

エンタツ・アチャコの『これは失禮』(1936年・岡田敬)

 前作『あきれた連中』から半年後、昭和11(1936)年8月1日に公開された、東宝=吉本興業提…

エンタツ・アチャコの『心臓が強い』(1937年・大谷俊夫)

 吉本興業=P.C.L.提携のエンタツ・アチャコ映画、第4作『心臓が強い』は、昭和12(1937)年1月14日に公開された。今回、秋田實は原作、脚本はP.C.L.文芸部、演出はこの作品で日活多摩川から移籍してきた大谷俊夫。日活多摩川ではオムニバス『わたしがお嫁に行ったなら』(1935年)の一編や、杉狂児と星玲子のヒット曲の映画化『のぞかれた花嫁』(1935年)などのコメディや家庭劇を得意とした人。本作を機に、ロッパの『ハリキリ・ボーイ』(1937年)、『エノケンの風来坊』(1

エンタツ・アチャコの『僕は誰だ』(1937年・岡田敬)

 吉本興業とP.C.L.提携による「エンタツ・アチャコ映画」第4作となる『僕は誰だ』は、昭和12…

エンタツ・アチャコの『水戸黄門漫遊記』(1938年・齋藤寅次郎)前篇

 昭和11(1936)年、『あきれた連中』(伏水修・岡田敬)に始まる、エンタツ・アチャコ映画は…

エンタツ・アチャコの『水戸黄門漫遊記』(1938年・齋藤寅次郎)後篇

 現存する『水戸黄門漫遊記』は、敗戦直後、上映作品が枯渇しているときに、前後篇(147分)…