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ハリウッド映画

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これまで執筆してきた映画史・ハリウッド映画についての原稿をまとめました。
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#リチャード・ウィドマーク

『街の野獣』(1950年・FOX・ジュールス・ダッシン)

『街の野獣』(1950年・FOX・ジュールス・ダッシン)

 娯楽映画研究所シアター、連夜のフィルムノワール史探検、ジュールス・ダッシン監督&リチャード・ウィドマークの傑作『街の野獣』(1950年・FOX)を堪能した。

 これまで何度かテレビ放映(吹き替え版)を観てきて、どんな映画かは把握していたつもりだが、今回スクリーン投影してみて、かなり衝撃を受けた。『裸の町』(1948年)でニューヨーク・ロケによりリアルなドキュメントタッチを成功、大きな影響を与え

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『情無用の街』(1948年・FOX・ウイリアム・キーリー)

『情無用の街』(1948年・FOX・ウイリアム・キーリー)

昨夜の娯楽映画研究所シアターは、フィルムノワール強化月間の一環として、ウィリアム・キーリー監督『情無用の街”The Street with No Name”』(1948年・FOX)をスクリーン投影。アマプラで配信中(ジュネス企画原版)。

 FBI長官・エドガー・フーパーの下、FBIの活動をヒロイックにセミドキュメンタリー・タッチで映画化。つまり広報活動の一環として鳴り物入りで製作。ハリー・クライ

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『アラモ』(1960年・ユナイト・ジョン・ウェイン)

『アラモ』(1960年・ユナイト・ジョン・ウェイン)

 ここのところ2時間半を超える映画を立て続けに見ている。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(163分)、『ONODA 一万夜を越えて』(175分)、『D U N E/砂の惑星』(155分)、『最後の決闘裁判』(153分)と、いずれも、僕の一つの大作映画上映時間尺度である『クレージー黄金作戦』(157分)クラスの長さである。長ければいい、というものではないが、この秋に観た作品は、いずれも「必然の長

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